垂直統合の時代にソフトウェア企業であり続ける強さ--SAS デイビスCMO

聞き手:冨田秀継(ZDNet Japan編集部)、文・構成:三浦優子 2012年07月20日 14時11分

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 「ビッグデータ」は、様々なデータの中から必要な情報を分析し、必要な情報を導き出す。こうしたデータの分析、解析といった分野に長年フォーカスし、ビジネスを展開しているのが米SAS Instituteだ。

 米本社でグローバルマーケティング、戦略、プロダクトサービスなどを担当する上級副社長 兼 最高マーケティング責任者(CMO)のジム・デイビス氏が来日した。特定領域にフォーカスしたビジネスを続ける同社は、最近のIT業界の動向をどう見ているのだろうか。

--SASは未上場のソフトウェア企業として世界最大規模ですね。SASの競合となるのは、どんな企業なのでしょうか?

 それは大変難しい質問ですね。というのも、我々は約400社の企業動向を追いかけているからです。

SAS Instituteのジム・デイビスCMO
SAS Instituteのジム・デイビスCMO

 それだけ多くの他社動向をウォッチしているのは、我々には300を超える製品があり、製品ジャンルでもデータ管理分野のものもあれば、ハイパフォーマンスアナリティクス(分析)分野の製品もあるからです。さらに業種ごとにフォーカスしていますから、そこでは製品ジャンルとは別な競合の動向を押さえる必要があるのです。

 「我々はこの企業をライバルだと考えています」と単一企業をあげるのは難しいですね。

 また、マーケットシェアという観点からすると、例えばアナリティクス分野において、調査会社のIDCは当社のシェアが35%であるのに対し、2位のIBMは15%であると算出しています。シェアで考えても圧倒的な競合は存在していません。

--それだけ幅広いジャンル、業種の製品を揃えているのは何故ですか

 その理由は、当社の歴史を遡れば理解して頂けると思います。

 36年前、当社は分析のためのツールを販売するソフトウェアメーカーでした。しかし、1995年に方針を転換し、CRM(顧客関係管理)のような経営分析のためのソフトウェア分野に進出しました。さらに2000年から2001年にかけて、業種別のソリューションにフォーカスし、製品単体で提供するのではなく、例えば「不正検知」という目的のために必要なソリューションを揃えて販売するというビジネスを開始しました。

 状況に応じて必要なソフトウェアとソリューションを揃えていった結果、幅広いジャンル、様々な業種への対応、製品数の拡大という結果につながったのです。

--これまでとは異なるテクノロジー分野に進出する可能性もあるのでしょうか?

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