大規模グループウェア「ガルーン」にSFAツール--顧客を軸に情報を共有

田中好伸 (編集部)

2012-12-10 17:18

 サイボウズは12月10日、大規模向けグループウェア「サイボウズ ガルーン」の拡張モジュールとして営業支援(SFA)ツール「パワーアップキットシリーズ カスタマーノート for ガルーン」を発表した。試用環境が提供される。正式発売は2013年2月を予定している。

 カスタマーノートは営業活動の中心である顧客とのやり取りに関する活動をシンプルにとらえ、営業活動でのコンタクト履歴や商談履歴、案件進捗をまとめて共有できるように設計されている。チームの活動状況を顧客軸で把握できるスケジューラを搭載しており、ほかのメンバーの動きも一目で分かるという。

 利用者は、ガルーンにスケジュールを登録する時に、顧客や案件の情報と関連付けることができ“誰が、いつ、何をしたか”を入力。関係するメンバー全員で情報を共有する。これらの活動が案件や顧客といった軸で蓄積されていくために、顧客担当の変更や引き継ぎにもスムーズに対応できるとメリットを説明している。

 従来のSFAツールは、「高額で運用に手間がかかる」「営業メンバーの利用定着に課題が残る」などの問題があると指摘されている。定着しない原因として、現場で多忙なメンバーに多くの情報を入力させるためと言われている。

 サイボウズが提供してきたSFAツールの利用状況を調査した結果でも、ほぼ90%のユーザーが限られた機能を中心に運用していることが明らかになっているという。こうした状況を踏まえ、機能の使い勝手を追求して、グループウェアの機能を活かしたSFAツールとしてカスタマーノートを開発したと背景を説明している。

 パワーアップキットシリーズは、ユーザー企業からサイボウズに寄せられる要望の高い仕様を手軽に実現できるようにパッケージ化したもの。ガルーンの機能として追加したいモジュールを選択してインストールすることで、すぐに機能を追加できるオプションとして、ガルーンの適合性を強化できるという。

画面1 トップページ
※クリックすると拡大画像が見られます
画面2 案件パネル
※クリックすると拡大画像が見られます

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

注目している大規模言語モデル(LLM)を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]