しかし、この時代も終わりに近づきつつある。PCが小さく、コンパクトになるにつれて、従来交換可能だった部品(CPU、GPU、RAMなど)が、マザーボードに直接はんだ付けされるようになっている。この方法には利点が多いのは確かだが、これによってパワーユーザーがカスタマイズする余地は少しずつ減っている。
今後も、状況は悪くなっていくばかりだろう。
PCゲームの終わり
私のデスクトップが「Windows」PCであり、「Mac」ではないのは、私がPCゲーム好きだからだ。週末にゲームを何時間も好きなだけやるわけにはいかなくなっているが、時間に余裕があるときには、家庭用ゲーム機よりはPCでゲームをすることが多い。画質がはるかによく、より没入できる体験が得られるのに加え、私はキーボードとマウスの方が専用コントローラーよりもはるかに優れていると考えている。
しかし、質よりも簡単さが勝るもので、PCゲームは家庭用ゲーム機や、スマートフォンやタブレットを使ったカジュアルゲームに道を譲りつつある。PCゲームは、大きく、音もうるさく、お金もかかり、面倒なものだと思われている。「iPad」で「Angry Birds」をする方が簡単だし、ゾンビを撃ちまくるゲームをするのなら、PCゲームで最高のフレームレートを得ようと苦労するよりも、家庭用ゲーム機を使う方が楽だ。
PCゲームが勢いを失っている理由は他にも無数にあるが(違法コピーもその1つだ)、1つだけ確かなのは、PCゲームの時代は終わりつつあるということだろう。
ポストPC時代のPC
では、ポストPC時代のPCはどういうものになるのだろうか。私の予想は、次のようなものだ。
- 小さい
- 静か
- 電力効率が高い
- 無線による接続とクラウドストレージを使用する
- ユーザーはアップグレードできない
- 安い
- 使い捨てできる
PCはまだなくならないが、われわれが知っていたPCはなくなり、われわれが愛していたものとはかなり違うPCに変わっていくだろう。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。