日本オラクルは3月25日、日本国内に開設したデータセンターからSaaS「Oracle RightNow Cloud Service」の提供を開始したと発表した。日本企業の“顧客体験(CX)”向上を支援する体制を強化したという。
RightNow Cloud Serviceは、クラウドを通じてウェブやソーシャルネットワーク、コンタクトセンターを一体化させて、クロスチャネルでCX向上を支援するSaaS。企業の販売拡大やマーケティング活動の向上、顧客との信頼関係の構築や関係強化を支援する。コスト削減や効率化でも効果があると説明している。
RightNow Cloud Serviceは、基盤となる「RightNow Service Experience Platform」の上で、ウェブ体験向上を支援する「RightNow Web Experience」、ソーシャルネットワークで顧客との関係を高めるための「RightNow Social Experience」、さまざまなチャネルの顧客との関係をコンタクトセンターで一元的に管理する「RightNow Contact Center Experience」、クローズドループマーケティングや統合分析でCXを高める「RightNow Engage」という5つで構成される。
今回新たに開設したデータセンターは、RightNow Cloud Serviceを安全に運用管理されたサービスとして提供する。日本市場でユーザー企業のCX向上を支援するための体制を整えたと説明。日本国内に専用のデータセンターを設置したことで、日本市場で要求されるサービスレベルやデータ統制に対して、適切な運用管理が可能になるとメリットを強調している。