Boxの基本無料版では、5Gバイトのストレージが無料で利用できる。また「Box Sync」使用することで、Windows、Macとクラウド間でファイルを同期したり、その逆を行ったりすることが可能だ。BoxではAndroidとiOSのデバイスもサポートされている。ただし、ファイルシステムとは統合されていない。
個人版では、月9ドル99セントで25Gバイト、19ドル99セントで50Gバイトのストレージが利用できる。ビジネス版は月15ドルからで、なんと1000Gバイトものストレージが使える。
もしビジネスアプリケーションを利用するのなら、Boxこそ求めているものかもしれない。ただし、私の個人用ストレージとしては、Boxは1番の選択肢にはならない。
Dropbox
「Dropbox」は最初のクラウドストレージサービスではないが、その普及に貢献した。他の多くの競合サービスとは違って、Dropboxにはウェブブラウザのインターフェースは必要ない。DropboxはLinuxや、AndroidまたはiOSのデバイスを含め、ほぼあらゆるデバイスでネイティブに動作する。
私がDropboxに関して一番気に入っているのは、単なるネットワークドライブのように使えるため、大抵の場合、どんなOSのどんなファイルマネージャでも扱えるということだ。他のサービスとは違って、追加機能はない。Dropboxは余分な機能は付けずに、ファイルストレージだけを提供している。それしか必要ない場合も多いし、どんなデバイスを使っていても、自分の一番重要なファイルが手に入るというのは、極めて便利だ。
Dropboxでは無料ストレージは2Gバイトしか使用できないが、新しいユーザーを紹介すれば、利用できるストレージは増える。さらに容量が欲しければ、100Gバイトを月9ドル99セント、または年99ドルで利用でき、同様の価格で500Gバイトまで拡張できる。チームで使うためのDropboxもさまざまな価格で提供されており、一番安いプランでは、5ユーザーで1テラバイトの共有ストレージを利用できる。
無料でストレージを追加する手段はあるが、もし大量のストレージを利用する必要があるのなら、Dropboxは安くはない。その一方で、自分が使っているどのデバイスでも簡単に統合できるため、Dropboxは私のお気に入りであり続けている。それに加え、デフォルトの状態ではすべてのローカルデバイスでファイルが同期されるため、インターネット接続がない場合でもファイルを利用できるという利点もある。これで値段さえ安ければ完璧なのだが。
Google Drive
「Google Drive」は、すでに実績のあるクラウドベースのオフィスソフトウェアである「Google Docs」に、簡単で使いやすいファイルストレージ機能を付けたものだ。GoogleがGoogle Driveに改善を加えていくにつれて、私はこれがかなり好きになってきた。
Dropboxと同じで、Google Driveは自動的にクラウドと同期してくれるため、すべてのデバイスであらゆるファイルの一貫性が保たれる。また、これもDropboxと同じで、WindowsとMacのどちらのファイルシステムでも利用できる。残念ながら、これまでに何度も約束されているにも関わらず、Google DriveはLinuxに対するネイティブサポートを提供していない。Googleには、しっかり仕事をしてほしい。ただしGoogle Driveは、Google自身の手による「Chrome OS」とAndroid、そしてAppleのiOSはサポートしている。