このサービスには、同社の安全なクライアントソフトウェアからしかアクセスできない。ブラウザから利用したり、OSから直接利用したりすることはできなくなっている。SpiderOakはセキュリティを第一に考えて設計されている。
決して万人向けではないが、もしセキュリティが一番の関心事であれば、SpiderOakは検討に値するだろう。またこれは、優秀なクラウドバックアップサービスでもある。
Ubuntu One
このサービスはUbuntu Linuxユーザー向けのもの、あるいは少なくともLinuxユーザー限定のものだと思っている人もいるだろう。しかし、そうではない。5Gバイトの無料ストレージと音楽ストリーミングを提供するこのサービスは、Windows XP以降およびMac OS X 10.6以降でも利用できる。「Ubuntu One」はまた、AndroidとiOSでも利用可能だ。
Ubuntu Oneでは、月3ドル99セント、あるいは年29ドル99セントごとに20Gバイトのストレージを追加できる。
私はUbuntu Oneを好きになりたいのだが、Windows 7や8でこれを動かしていると時々トラブルが発生する(XPでは発生しない)。必要なのが単純なストレージサービスだけで、それに音楽ストリーミングがあればいいのであれば、それが月3ドル99セントで手に入るUbuntu Oneを好きになれたかもしれない。しかし、私にとっては、他にもっといいサービスがある。
最高のクラウドストレージは?
結局、一番いいのはどのクラウドストレージサービスなのだろうか。私はこれらをすべて使っているが、基本的なクラウドファイルストレージの機能ということになれば、依然としてDropboxがベストだろう。
確かに、Dropboxにはあまり多彩な機能はない。また確かに、無料で使えるストレージの量が多いわけでもないし、価格が安いわけでもない。Dropboxが提供するのは、自分のシステム上の他のファイルと同じように、ファイルやディレクトリの作成、追加、削除、移動、コピー、編集などの操作ができるという機能だ。そしてLinuxでも、Macでも、Windowsでも、そしてほとんどのスマートフォンやタブレットでも利用でき、デバイス本来のインターフェースで使える。これは、Dropboxを使うときに、使い方を考える必要がないということを意味している。この点が、私がDropboxをベストだと考えた理由だ。
とは言っても、Apple、Microsoft、Canonical(Ubuntuの親会社)、そしてGoogleとChromeが、そろって自社のクラウドサービスをOSにそのまま組み込んでいる現在の状況では、今はDropboxが最高の個人向けファイルストレージだとしても、いずれはストレージが組み込まれたOSがこれを超えていくことになるだろう。特にGoogleとMicrosoftはこの点でよい仕事をしている。ただし、Dropboxも消えてしまうことはないはずだ。われわれには、今後もどこででも簡単に使えるクラウドサービスが必要なのだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。