米Microsoftの開発部門とも連携
今回のサイト一新では、日本マイクロソフトのIaaS/PaaS「Windows Azure」の新サービスである「Windows Azure仮想マシン」と「SharePoint Server 2013」を活用。これを組み合わせたサイト運営プラットフォームの活用は、世界初だという。
トヨタと米Microsoftは2011年4月に、Windows Azureをベースとしたトヨタの次世代テレマティクス向けグローバルプラットフォームの構築に向けた提携に合意。トヨタの社内グローバルITシステムの構築で協力した成果がある。今回のサイト一新も、同提携に基づくものと位置付けられ、Windows Azureを活用することで、ユーザーの投稿情報やGAZOOで提供する膨大な情報を、低コストで運用、管理することが可能になるという。
「これまでのオンプレミス環境に比べて、運用管理や保守、コンテンツ制作費用といった全体費用が、従来の半分になると見込んでいる」(山田氏)

日本マイクロソフト 執行役常務 エンタープライズビジネス担当 小原琢哉氏
日本マイクロソフト 執行役常務 エンタープライズビジネス担当 小原琢哉氏もWindows Azureを活用するメリットをこう強調した。
「Windows Azureが持つパブリッククラウドとしてのスケーラビリティ、フレキシビリティ、アベイラビリティと、SharePoint Server 2013が持つエンタープライズ検索機能、ブログおよびSNS関連機能、そして、膨大な情報の管理と柔軟なアクセスを可能とするコンテンツマネジメントサービス機能が評価されたと考えている。トヨタが持つ30万ページのウェブコンテンツを格納し、瞬時にアクセスできるようにしている。お客様が求める情報をより早く、より適切に提供することを目指す。トヨタやユーザーが求めるスピード感に対応できる体制を構築していく」
今回のサービス一新で、日本マイクロソフトのエンタープライズサービス部門がプライムコントラクターとしてシステム構築を担当。米本社の開発部門やインドのオフショア開発拠点であるMicrosoft Services Global Delivery(MSGD)との連携で、新機能の正式リリース前からの新技術の早期導入への取り組みを実施してきたという。
将来的には、TOYOTA.jpやToyota.co.jp、LEXUS.jpといったトヨタが提供するサイトも、Windows Azure上に移行していくという。

トヨタ自動車 e-TOYOTA部 部長 山田博之(左)と日本マイクロソフト 執行役常務 エンタープライズビジネス担当 小原琢哉氏
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