富士通、垂直統合型システムに第2弾--SDNベースのアーキテクチャ採用

田中好伸 (編集部) 2013年05月10日 18時55分

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 富士通は5月10日、垂直統合型システム製品「FUJITSU Integrated System Cloud Ready Blocks」の販売を開始した。税別販売価格は990万円から。6月中旬から出荷する。

 同社の垂直統合型システムシリーズ「FUJITSU Integrated Systems」に含まれるものであり、2012年12月に発表したデータベース専用機「FUJITSU Integrated System HA Database Ready」に続く第2弾になる。以前から提供している「Cloud Ready Blocks」の機能を強化した。

 今回のCloud Ready Blocksは、他社の垂直統合型システムと同様に、サーバやストレージ、ネットワーク機器といったハードウェアの上に、OSやハイパーバイザ、統合運用管理ソフトウェアなどが組み込まれ、基本設定が終わった状態で出荷される。今回の製品は、Software-Defined Networking(SDN)に対応する同社のアーキテクチャ「FUJITSU Intelligent Networking and Computing Architecture」に基づいている。

 このアーキテクチャは、データセンター、広域ネットワーク、スマートデバイスという3つの分野をソフトウェアで最適に制御するという構想。SDNの考え方をネットワークだけでなく、ITの全般に拡張したものと説明する。

 同アーキテクチャに基づいて、Cloud Ready Blocksでは、ウェブ3階層モデルを含む業務システムに応じたシステムテンプレートにしたがって、仮想サーバ、仮想ストレージ、仮想ネットワークを自動で配置、設定する機能を搭載している。仮想サーバの追加や削除、移動に伴うネットワークの設定を自動化する機能も搭載する。こうした機構で、複雑なネットワークの設定や管理を、ネットワーク機器と統合運用管理ミドルウェアを連携させることで、簡単に操作できるようになっているという。


 Cloud Ready BlocksのラインアップはExpress ModelとEnterprise Modelの2つのモデルで構成。製品は対応する仮想マシン(VM)の数で異なる。Express Modelは、対応するVMが60までと160までの2つの製品が用意されている。

 60VMまでの製品は、内蔵ストレージブレードを搭載した1シャーシ構成であり、最大4ブレードまで拡張できる。対応するハイパーバイザは「Hyper-V」のみ。160VMまでの製品は、最大8ブレードまで拡張可能。ストレージは外部に搭載し、容量を拡張できる。ハイパーバイザはHyper-Vと「VMware vSphere」の2種類を選択できる。

 大規模向けのEnterprise Modelは1000VMまでに対応できる。ストレージは外部。ブレードサーバは最大2シャーシの36ブレードまで対応する。ラックサーバ1ラックあたり最大約600VMまで拡張可能。こちらの製品は、信頼性向上のためSANでブートできるようになっている。管理サーバは冗長構成。こちらもHyper-VとvSphereを選択できる。

 今回のCloud Ready Blocksは、同社のシステム構築実績をベースに最適なハードウェアとミドルウェア構成、運用設計ができるという。サーバやストレージ、ネットワーク機器を組み込み、ハイパーバイザを含む関連するソフトウェアのインストールから設定まで工場で展開して出荷する。これまで必要だった専門要員による設置から導入、設定などの作業が不要になり、初期導入にかかるコストを最大40%を削減できるとメリットを説明している。

 富士通では、今回の製品のメリットとして、サーバを仮想化して集約、統合するだけでなく、クラウド環境へのステップアップができることを打ち出している。仮想環境で稼働している資産をクラウド環境の一部として拡張でき、そのステップアップの工数も大幅に削減できるという。システムの運用管理は物理マシンと仮想マシンの両方を一元的に統合してできることで、運用負荷を低減できると説明している。

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