テレビ/レコーダー型とは文字通りテレビ/レコーダーから直接OTTサービスを享受するものです。
テレビ/レコーダー型はさらに下記3つのタイプに分類することができます。
hr>- 内蔵タイプ
- STB(セットトップボックス)タイプ
- スティックタイプ

テレビ型
内蔵タイプとは、テレビ/レコーダーが既にOTTに対応しており、テレビ/レコーダーをインターネットにさえ接続すれば、特に難しい設定なしで、気軽にOTTを楽しめるというものです。筆者もテレビ内蔵型でHuluを利用していますが、テレビメーカーによっては「TSUTAYA TV」や「アクトビラ」などにも対応しています。
STBタイプとは、最新のテレビでなくても、既存のテレビにSTBを接続することにより、OTTサービスが利用可能になるもので、「Apple TV」などがこれにあたります。また、欧米では、「Xbox」など据え置き型ゲーム端末経由でのOTTサービス利用が人気です。
スティックタイプもSTBと同様にテレビに接続することによりOTTサービスが利用可能になるものです。STBよりもさらに手軽で、テレビのHDMI端子などに小さなスティックを差し込むだけで、OTTサービスが利用できないテレビも利用可能に変身させてしまうというものです。中にOS、アプリ、ネットワーク接続機能をが盛り込まれているものです。2012年にRokuなどが相次いで製品を発表し、余計な配線も設定もいらない、ただスティックを挿すだけということで話題になりました。
このようなスティックタイプはそれ自体がOTTサービスを提供するわけではなく、サービスとしてNetflixやHuluなどのOTTがサービスとして乗っているモデルです。OTTプラットフォームの新しい形といえるでしょう。最近ではOTTエリアまで開発費がまわせないような機種やメーカーもこのUSBの利用を推奨するようになってきています。1億総スマートテレビ化の流れです。
このスティックを挿せば低機能のテレビがネット接続され、HuluやNetflixが楽しめ、視聴できるチャンネルが一気に増大する可能性を秘めています。また日本でもソフトバンクやKDDI、NTTドコモが相次いでスティック型デバイスを発売しています。彼らは単にスティック型デバイスを提供するだけでなく、併せて、動画コンテンツ、定額制の見放題プランの提供を表明しています。
つまりスティック型デバイスだけでなく、その上に流れるコンテンツ、そして料金徴収システムまで、いわば川上から川下まで提供することにより、フィーチャーフォン時代のような主導権を再び握ろうとしているかのようにも見ることができます。そういった意味においても、非常に注目に値する分野となっています。