6.OpenDaylight
「OpenDaylight」はコミュニティ主導の、革新的で透過的なSoftware Defined Network(SDN)の作成を可能とするオープンソースのフレームワークだ。SDNによって構築されたネットワークでは、インフラの管理に適切なツールを必要とする。ここがOpenDaylightの出番だ。OpenDaylightはそのコアに、モジュール型でプラグイン可能な、柔軟性の高いコントローラを持っており、Java VM上で動作するため、Javaをサポートしているプラットフォームであれば使用できる。このコントローラーには、必要性の高いネットワーク関係の作業を実行するためのモジュールが数多く含まれている。
7.ForgeRock
「ForgeRock」は、企業、クラウド、モバイル、ソーシャル環境のIDおよびアクセスの管理を横断的に行う、オープンなIDスタックを作った。このForgeRockの「Open Identity Stack」は、オープンソースであることを利用して、複数のAPIを使用し、プラットフォームをまたいだシームレスなIDとアクセスの管理を可能にしている。ForgeRockは、市場で手に入る唯一のオールインワンのオープンIDスタックを提供しているだけではなく、非常に活発なコミュニティも維持しており、このコミュニティがコードのバグを頻繁に修正している。また、このソフトウェアをオープンにしておくために、ForgeRockは企業独自のソフトウェアでは実現できない透明性を確保している。
8.Facebook Open Compute
「Facebook Open Compute」は、従来のコンピューティングインフラに挑戦しようとしている。かなり前に、Facebookは最も安価かつ最も効率的なコンピューティングインフラの1つになるものを作ることを決断した。このプロジェクトは、ストレージ、マザーボード、ラック、仮想I/O、コンプライアンスと相互運用性、ハードウェア管理、データセンターの設計などに関するオープンな仕様を開発してきた。Facebookがここで獲得してきたことを考えると、世界中のデータセンターはこの取り組みに参加すべきだろう。
9.Hadoop
「Hadoop」はApacheのプロジェクトの1つで、大規模データセットをコンピュータクラスタ間で分散処理するためのものだ。Hadoopは1台のサーバから、数千台のマシンまで、あらゆる環境で利用できるように設計されている。Hadoopを利用すれば、高可用性はソフトウェアで実現されるため、ハードウェアに依存する必要はない。Hadoopのライブラリはアプリケーション層での問題を検知し、それに対処するように設計されている。Hadoopはペタバイトクラスの構造化データおよび非構造化データを扱うことができる。
10.Android
もはや「Android」を否定できる人はいないだろう。このオープンソースモバイルプラットフォームは、モバイルの世界のあらゆる限界を破ってきた。Androidが登場するまでは、スマートフォン市場には「iPhone」、「Blackberry」、「Palm」くらいしか存在しなかった。しかしAndroidが登場すると、BlackberryとPalmは大きな打撃を受け、最後には地上から消えるか、ニッチ市場に後退せざるを得なかった。Androidは、モバイルデバイスの使われ方を常に問い直している。ぬるま湯に浸かった競争にAndroidが火を付けたことを考えると、モバイル市場でイノベーションをリードしているのが誰なのかが明らかになってくる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。