2つめのユーザー志向については、BI EEで操作性の向上やグラフの追加で、データ活用の知見がなくても誰でも簡単に高度な分析ができるようになった。追加された機能の主なものは、「トレリスグラフ」「ウォーターフォール」「パフォーマンスタイル」「地図空間情報」「Endecaと統合したサーチ」などがある。
中でも地図空間情報については「基本となるマップやスタイルを定義しレイヤを設定する。レイヤと背景マップをインポートする。分析画面を作成する。このわずか3ステップで、地図上にデータを表現することができることができるのは当社製品だけ」(三澤氏)とメリットを強調した。
BI EEの新版で多様なグラフに対応でき、地図空間情報などにも対応したという
3つのめのインテグレーションでは、Exalytics上にインストールしたソフトウェア間での連携性が向上したことを指している。全社情報の分析基盤としてBI Foundation Suiteやインメモリデータベースの「Times Ten for Exalytics」、パフォーマンス管理(予算・計画)に「Hyperion Planning」、多次元分析データベース「Essbase」、サーチに「Endeca Information Discovery」などをインストールし、連携させることができる。
中でもHyperionの機能であるSmart Viewを使ったBI EEとOfficeとの連携が強化され、Smart ViewによるBIビューの作成、ダッシュボードとダッシュボードコンテンツのエクスポートなど、統合性が向上したという。
Exalyticsは、ソフトバンクモバイルをはじめ、大手製造業や金融業などで導入が進んでおり、パートナー各社からの期待も高く、複数社がエンドースメントを寄せている。日立ソリューションズからは同日に、Exalytics & Exadata POC(実機検証)サービスを発表している。
前日に発表された代表執行役の件について、日本オラクルは「発表するときになったら発表する」とした。