
Microsoftで基礎研究を行う、Microsoft Researchの拠点のひとつであるMicrosoft Research Asia(MSRA)が設立15周年を迎えた。それを記念して、10月30日に中国・北京のMSRAで「Microsoft Research Asia Innovation Day 2013」が開かれた。
Microsoft Researchは、1991年にMicrosoftの本社がある米ワシントン州レドモンドに最初の研究所を設置して以降、英ケンブリッジ、米のシリコンバレーやボストン、ニューヨーク、印バンガロールにも設置。MSRAは3番目の拠点として、1998年に北京に開設された。
MSRAでは、これまでにも検索エンジン「Bing」やモーションコントローラ「Kinect」に関する技術を開発しており、現在、230以上の研究者や開発者が勤務するほか、インターンやパートナーとして300人以上の科学者や学生が参加。6人の日本人研究者も勤務している。
Innovation Day 2013では、MSRAやパートナー企業で研究開発されているさまざまな技術をデモストレーション。「ナチュラルユーザーインターフェース(NUI)」「クラウド/モバイル」「ビッグデータ/マシンラーニング(機械学習)」「研究主導型製品イノベーション」といった4つのゾーンに分けられ、20以上の最新技術が展示された。
3回にわたってそれらの技術を見てみる。まずは「研究主導型製品イノベーション」の領域から紹介する(写真中央は、Microsoft Researchを統括するPeter Lee氏)。