アジアのIT

アップルとマイクロソフト、長いOS安定期の終わり - (page 2)

Stefan Hammond Enterprise Innovation日本版

2014-04-04 07:30

世界最長寿のOS

 MicrosoftのWindows XPは、2001年8月にリリースされ、現在でも全PC (Macを含む) の約29%で稼働している。

 OSとしてのXPの優秀さは、依然として大きな市場シェアを維持していることからも明らかだ。ただし、Microsoftは、4月8日をもってXPのサポートを終了すると発表した。無言の対応を見せるAppleとは異なり、Microsoftの場合は、XPの寿命を迎えたことを知らせるページを公開している。

 Microsoftのウェブページでは、「2014年4月8日 (米国時間) 以降は、Windows XPサポートが終了すること」「それ以降、セキュリティ更新プログラムの提供や、仕様変更、新機能のリクエストなどは一切、マイクロソフトから受けられなくなること」が明記されている。

 同ページの告知は、サポート終了後のセキュリティリスクにも言及している。「サポート終了後もWindows XPを搭載したコンピューターを引き続き使うことはできますが、セキュリティリスクやウイルスに対して無防備な状態になります。また、今後はソフトウェア開発会社やハードウェア製造元が新しいバージョンのWindowsに合わせて製品を開発するため、Windows XPでは動作しないアプリやデバイスが増えていくと予想されます」(同ページ)。

アップグレードで弱点を解消

 重要な点をまとめてみよう。2014年4月、すべてのXPマシンは重要なセキュリティパッチの受信を停止する。世界中のハッカーたちは、カレンダーに赤丸を付けてこの日の到来を待っている。あなたの会社に、XPマシンは何台あるだろうか。

 XPは、12年以上にわたってよく働いてきた。しかし、後継OSとしてWindows 7や8.1が存在する。今こそ、香港の企業は棚卸しをしてアップグレードするときだ。XPが役立つ時代は終わりを迎えたのだから。

画像
Enterprise Innovation日本版
Enterprise Innovation は、アジア地域で成功を収めている企業が、競争優位を獲得するために、テクノロジーをどのように経営戦略に活用しているか、その分析とともに示唆、情報を提供します。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ZDNET Japan クイックポール

注目している大規模言語モデル(LLM)を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]