世界最長寿のOS
MicrosoftのWindows XPは、2001年8月にリリースされ、現在でも全PC (Macを含む) の約29%で稼働している。
OSとしてのXPの優秀さは、依然として大きな市場シェアを維持していることからも明らかだ。ただし、Microsoftは、4月8日をもってXPのサポートを終了すると発表した。無言の対応を見せるAppleとは異なり、Microsoftの場合は、XPの寿命を迎えたことを知らせるページを公開している。
Microsoftのウェブページでは、「2014年4月8日 (米国時間) 以降は、Windows XPサポートが終了すること」「それ以降、セキュリティ更新プログラムの提供や、仕様変更、新機能のリクエストなどは一切、マイクロソフトから受けられなくなること」が明記されている。
同ページの告知は、サポート終了後のセキュリティリスクにも言及している。「サポート終了後もWindows XPを搭載したコンピューターを引き続き使うことはできますが、セキュリティリスクやウイルスに対して無防備な状態になります。また、今後はソフトウェア開発会社やハードウェア製造元が新しいバージョンのWindowsに合わせて製品を開発するため、Windows XPでは動作しないアプリやデバイスが増えていくと予想されます」(同ページ)。
アップグレードで弱点を解消
重要な点をまとめてみよう。2014年4月、すべてのXPマシンは重要なセキュリティパッチの受信を停止する。世界中のハッカーたちは、カレンダーに赤丸を付けてこの日の到来を待っている。あなたの会社に、XPマシンは何台あるだろうか。
XPは、12年以上にわたってよく働いてきた。しかし、後継OSとしてWindows 7や8.1が存在する。今こそ、香港の企業は棚卸しをしてアップグレードするときだ。XPが役立つ時代は終わりを迎えたのだから。
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