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“クラウドならばオラクル”と言われたい:日本オラクル杉原新社長

大河原克行

2014-04-07 17:21

 4月1日付けで日本オラクルの代表執行役 社長 最高経営責任者(CEO)に就任した杉原博茂氏が4月7日に就任会見を開いた。

 杉原氏は「日本オラクルは決して悪くないことが課題。良い業績だが、グレートというところまでは行っていない。すごく悪いのならば、それを直せばいいが、業績が良い中で次の10年のために何をすべきか、ということを理解し、それに取り組んでいくことが必要である」と今後の方針を言及した。加えて「ナンバーワンクラウドカンパニーとして“クラウドならばオラクル”と言われるような企業へと進化させたい」と抱負を語った。

 杉原氏は1960年12月2日の大阪府生まれ。1982年にフォーバルに入社。その後、インターテルジャパン、EMCジャパン、シスコシステムズを経て、2010年に日本ヒューレット・パッカード(HP)常務執行役員 エンタープライズインフラストラクチャー事業統括に就任。2013年10月に米Oracleでグローバル事業統括のシニアバイスプレジデントに就いていた。

杉原博茂氏
日本オラクルの代表執行役 社長 CEO 杉原博茂氏

 「これまでグローバルなIT企業に勤務してきたが、Oracleは(CEOの)Larry Ellison以下、米本社が日本の市場を認めていることを感じる。日本の顧客に対する考え方が真摯であり、日本の顧客に対して、また日本が抱える社会的問題に対してワンチームとなって貢献できる姿勢がある。その点が他社と異なる」(杉原氏)

 短期的な数字目標は言及しなかったが「今後、しかるべきタイミングで発表することになる。株主、顧客、本社の要求は2014年よりも2015年、2015年よりも2016年と成長を続けることである。日本オラクルがクラウドの第一任者になることは短期的な目標。東京五輪までには“クラウドならばオラクル”と言われるようになりたい。そのためにはパートナーを大切にしながら、データベースのビジネスだけにとどまらず、クラウドビジネスを積極的に推進していく」と今後の方向性を語った。

 「ハードウェアとソフトウェアの融合、オンプレミスとオフプレミスとの融合が重要。これまでにストレージやネットワーク、サーバのビジネスに携わり、EMCでは直販ビジネスを経験し、シスコと日本HPではパートナービジネスを経験している。フォーバルでは、通信の開放に伴い、中小企業を訪問した経験があり、大手企業から中小企業に至るまで経営者の言葉が理解できる。インターテルでは、アジアの主要各国に拠点を設置し、アジアについても理解している。グローバル企業での経験もある。その点が私の強みになる」(杉原氏)

 杉原氏はまた「日本が持つ課題はさまざま。少子高齢化では、サービスレベルを高めることが求められ、そのためにはITを有効活用しなくてはならない。オラクルは、CX(カスタマーエクスペリエンス)に着目しながら製品やサービス、技術を提供し、日本から海外に出ていく企業にデータベースをコアとしたITで支援していく。ミッションクリティカルにサービスを継続的に提供していくことを真摯にやっていく。データベースやサーバ、ネットワークといった個別の提案ではなく、トータルで提供できることが日本オラクルの強み」などとした。

 日本オラクルの前社長であり、現在は取締役のDerek Williams氏は「日米で幅広い経験を持つまれな人材である。(プレジデントの)Mark Hurdがチーフスタッフとして指名した初めての日本人であり、本社のエグゼクティブと密接な関係を構築している新たな社長の就任である。Oracleで不可欠な人材である」と杉原氏を評した。

 会見時間はわずか30分と短く、具体的な事業方針に触れるものではなかったが、約20分間に及んだ質疑応答では、自らの言葉で意思を伝えていたのが印象的だった。好調な業績の中でも手綱を締める姿勢を打ち出してみせたのは、今後の構造改革を予感させるものとも受け取れたのだが。

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