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大元隆志のワークシフト論

“遊び”がビジネスを創る--リクルートのイノベーション集団 - (page 3)

大元隆志(ITビジネスアナリスト)

2014-07-21 07:30

--今までにγ領域に達したプロジェクトはあるのですか。

 いくつかあります。厳密にはATLという組織化がされる前ですが、Hadoopを商用実装したことや、オープンソースの検索エンジンであるSolrをリクルートの各サイトに導入した、というものが代表的なものになります。

--今注目されている技術は何でしょうか。

 ウェアラブルです。α領域は超えたのですが、「用途」の面が課題だと思っています。ポテンシャルは感じるんですが。iWatchが「用途」を開拓してくれたら、ブレイクするかなと期待しています。

--ATL自体では、オリジナルの製品などを造ったりはしないのでしょうか。

 ATLでも作っています。ウェアラブルの「lily」を今は試作している状況です。デザイン性を追求する開発部隊と、機能を追求する開発部隊の2つのチームで開発中です。 


デザイン追求型

機能追求型

--なぜ、1つの製品を2チームで別々の物を作っているのでしょうか。

 当初は機能を追求する視点で開発してたんですが、試作品ができ上がるととても街中でつけて歩きたいと思うものじゃなかったんですよね。

 女子大生が身に付けて歩きたくなるようなデザインじゃないと、大ヒットはしないだろうという意見があって、デザイン性を追求するチームが後から生まれました。ただ、機能面の追求をすることも重要だと思うので、並行して2つのチームで開発を続けているという状態です。

--新しいことに挑戦して、新たな価値を創出することは、口で言うのは簡単でも実現するのは難しいと思います。社員が創造的な活動に取り組むことを支援する制度などはあるのでしょうか。

 社員のイノベーションを評価するARINAという制度を用意しています。年に1度アイデアコンテストを社内で開催して優秀なアイデアを発表した人には1人100万円の賞金が支給されます。2013年は10人のアイデアが表彰され、総額1000万円がイノベーションに支払われました。

--1人100万円はすごいですね。ARINAがきっかけで事業化したアイデアはありますか。

 多いですか? 本当はもっと増やしたいのですが(笑)。ARINAから事業化につながったものは既に出てきています。Qass(カーズ)と呼ばれるリクルート横断検索システムです。今までリクルートグループでバラバラだった検索システムを統合し、より精度の高い検索結果を返すことができます。

 これをリクルートグループのサイトで適用したところ、サイト閲覧者の離脱率が10%ほど減少したという効果数値がありました。

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