参天製薬は、製品ライフサイクル全体で安全性情報を管理し、患者の安全を確保するためのシステムを構築した。日本オラクルが7月8日に発表した。
参天製薬は、医薬品や医療機器の安全性データの可視化の向上、それぞれの国や地域の規制にグローバルに対応するため、医薬品、医療機器の安全対策プロセスの一元化を目指している。
その一環として、製薬業界向け安全性情報管理SaaS「Oracle Argus Cloud Service」を採用、患者の安全確保のために製品群の安全性情報に基づいた迅速な意思決定を支援できる安全性情報プラットフォームを完成させたと説明する。安全性情報プラットフォームを通じて、安全性に関する潜在的な問題が発生した際により迅速に情報を整理し、複雑化する規制要件への適合を円滑に行い、グローバル市場で新たな地域への事業展開する時にスムーズに安全管理体制を構築することを目指している。
構築の際にはオラクル・コンサルティングが協力し、導入とデータの移行を10カ月で完了。「Oracle Cloud」上に一元管理プラットフォームを実装することで迅速な展開、高い可用性、適時メンテナンス、ITスペシャリストによるプラットフォームの管理、ITコストの予測を実現したとしている。