中高年のインターネット利用率は他国に比べてずっと低い。そしてインターネットやパソコンがあまり使いこなせない中高年の経営者も結構いる。事あるごとに印刷を依頼するというのも社員のモチベーションを低下させる話の1つ。中国で働く日本人も、ぜひ、中国のネットでインストール必須といえるインスタントメッセンジャーの「QQ」と「WeChat(微信)」を筆頭に、定番のソフトやサービスをインストールし使いこなせるようになり、社員のモチベーション低下を防ぎたい。
「典型的な嫌な中国人社長」の話は、筆者自身もしばしば耳にした。一方、日本人経営者では聞いたことがなく、少ないと思いたい。しかしながら在中国の日本人管理職や経営者においては、まず「中国語を話せず、学ぼうとする意欲も見えない」という上司は不評である。旬なネットサービスの勉強とセットで学ばれたい。
また「やたらナイトスポットに連れて行ってほしいとせがむ」「あからさまにナイトスポットが生き甲斐」なおじさん方が「日本人管理職・経営者のあるある話」では定番であり、大変不評である。こちらも中国、いや、外国で働く日本人の方々は注意されたい。社員は皆みている。アフター5の行動が、社員のモチベーションに繋がっているのである。
- 山谷剛史(やまやたけし)
- フリーランスライター
- 2002年より中国雲南省昆明市を拠点に活動。中国、インド、アセアンのITや消費トレンドをIT系メディア・経済系メディア・トレンド誌などに執筆。メディア出演、講演も行う。著書に「日本人が知らない中国ネットトレンド2014 」「新しい中国人 ネットで団結する若者たち 」など。