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ベトナム人の夏から秋にかけての楽しみ方

古川浩規(インフォクラスター)

2014-10-11 10:00

 秋の気配が深まってきました。少し振り返りますが、日本ではお盆期間中の夏季休暇取得が以前ほど集中しなくなり、7月から9月にかけて順次取得するといったケースも増えてきました。特に、シルバーウイークの9月の連休に合わせて休暇を取得し、観光や秋の味覚を楽しむという方も多いのではないでしょうか。

 そこで今回は、年中夏というイメージもあるベトナムで、ベトナム人がどのように夏から秋にかけてのシーズンを過ごしているのかを紹介します。

ベトナムでは夏季休暇がない?

 昨今の日本の夏は、亜熱帯の国になってしまったかのような暑さです。ベトナムの夏はというと、1年中30度程度の南部のホーチミンをはじめ、北部のハノイでもピーク時には最高気温が40度近くまで上がることからも分かるように、高温多湿です。しかも、日差しが強く、日中の外出がつらくなることもあるため、ベトナムでは朝早くから活動をはじめ、昼寝をするのが一般的です。

 そういう状況ならば、夏の盛りの時期は日本のように休暇を取る習慣もあるだろうと思われるかもしれませんが、ベトナムではそうした長期の休みはありません。ただ、祭礼としての日本のお盆のように、旧暦の7月15日には中元節という日があり、両親や祖父母に対して敬意を払うというイベントがあります。

 しかし、これまでの連載でご紹介している通り、先祖崇拝を日本以上に重視するベトナムでは、中元節もこの一環であるとも考えられ、日本のお盆のように特に休暇をとるべき祭礼というわけではないようです。

 最近では、ベトナムでも福利厚生の一環として1泊程度の社員旅行を実施する会社が増えてきました。その意味で、会社公認の夏季休暇を実施しているとも言えますが、それでも、日本のようにわざわざ夏季休暇と銘打った特別な休暇が従業員に与えられるわけではありません。

 また、学生は学習年度が9月から始まり6月に終了するため、7月と8月は夏休みになります。それなのに、社会人となると夏季休暇の話をあまり聞かないのが不思議なところです。

9月最大のイベント「建国記念日の連休」

 9月にはベトナム人にとって貴重な祝日があり、そのために8月に休暇を取得しないのかもしれません。この貴重な祝日とは、9月2日の建国記念日です。1945年のこの日、初代国家主席のホー・チ・ミンによって独立が宣言され、これを記念してベトナムでは祝日となっています。

時期が来ると街中で掲げられる独立記念日の垂れ幕。今年は69周年となるため、来年は大きなイベントになることも予想される。
時期が来ると街中で掲げられる独立記念日の垂れ幕。今年は69周年となるため、来年は大きなイベントになることも予想される。

 ところで、なぜ貴重な祝日なのかというと、政治的な意味よりもベトナムでの祝日の少なさからです。ベトナムの祝日は合計9日間(新暦1月1日、旧正月期間の4日間、雄王の命日、南部解放記念日、メーデー、建国記念日)が基本で、日本の15日間(「国民の祝日に関する法律」で規定されている日。12月29日から12月31日までの年末、1月2日、3日の年始、振替休日は数えず)と比較すると、半分程度と少ないからです。また、5月1日のメーデーから新暦1月1日までの8カ月間でベトナムの祝日はこの建国記念日しかないため、その意味でも貴重な祝日といえます。

 長期間休暇がない場合に一息つきたくなるのは日本人でもベトナム人でも同じこと。そのため、暦の関係で政府が主導して近くの週末を絡めて連休にする措置を取ります。今年の場合は、8月30日(土)から9月2日(火)までを休みとし、9月1日(月)の勤務を9月6日(土)に振り替える措置が採られました。

 弊社のベトナム人スタッフも4日間の休暇を思い思いの場所で過ごし、リフレッシュして戻ってきました。前述したように「ベトナムではお盆休みはない」のですが、この建国記念日の連休が日本のお盆休みの感覚なのかもしれません。

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