オラクル、四半期パッチで155件のフィックスを提供へ

Liam Tung (CNET News) 翻訳校正: 編集部

2014-10-14 11:42

 Oracleは米国時間10月14日に大型パッチをリリースする。44製品が影響を受ける155件の脆弱性を修正する予定で、同社が毎四半期にリリースする定例パッチとしては大規模。修正項目の中には、リモートから認証なしで悪用可能な緊急性の高い脆弱性も数多く含まれている。

 Java SEの修正は25件に及び、そのうちの22件はリモートから認証なしで悪用可能な脆弱性が対象である。Java SEに加えて、Java SE Embedded、JavaFX、JRockitの脆弱性も修正されるが、これらの中にはCVSS基本値が10.0という、危険性が最高レベルの脆弱性も含まれている。

 Oracle Database Server製品の複数バージョンにも32件の重要な修正が予定されており、そのうちの少なくとも1件はCVSS基本値が9.0という深刻なものである。Oracleによると、1件はリモートから認証なしで悪用可能な脆弱性が対象で、4件はクライアントのみがインストールされた環境が対象だという。

 Oracle Fusion Middleware製品では、リモートから認証なしで悪用可能な13件の脆弱性を含む17件の修正が予定されているが、最も高いCVSS基本値は7.5に留まっている。Oracle Retailアプリケーションでは4件の修正が予定されているが、それらはすべてリモートから認証なしで悪用可能な脆弱性を対象としている。Oracle Sun Systems Product Suiteでは、CVSS基本値が7.8の脆弱性を含む15件の修正が予定されており、そのうちの6件はリモートから悪用可能な脆弱性が対象である。Oracle MySQLの修正項目は24件で、そのうちの9件はリモートから認証なしで悪用可能な脆弱性が対象であり、少なくとも1件はCVSS基本値が8.0に達している。

 14日のパッチには上記以外にも、CVSS基本値が5.0以下の修正が多数含まれている。なお、14日にはMicrosoftとAdobe Systemsもパッチのリリースを予定している。MicrosoftのパッチはInternet Explorerに発見された緊急性が高い3件の脆弱性を修正するもので、Windowsの全バージョンが対象である。一方、AdobeのパッチはFlashを対象とした月例アップデートとなる。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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