Microsoftが新しいAzureサービス「Azure Data Factory」をテスター向けに公開した。
Azure Data Factoryは開発者がばらばらのデータソースを統合するためのサービス。数カ月間の限定プレビューを経ての一般公開となる。
10月29日付けでAzureブログに掲載された投稿ではData Factoryを、「データストレージや処理能力を構成するマネージドサービスで、サービスをマネージドデータプロダクションのパイプラインに動かすことができる」と説明している。テスターは新しいデータファクトリを作成し、さまざまなデータおよび処理リソースに結びつけることができる。「Azure Preview Portal」経由ですべてのパイプライン、データのインプットとアウトプットの仮想レイアウトを得ることができるほか、ジョブ実行履歴、データ運用状況、システムの状況などの情報も得られる。
パブリックプレビューでは、SQL ServerのオンプレミスデータとAzure Blob、Table、データベースにあるクラウドデータにアクセスできる」とMicrosoftの代表者は述べる。オンプレミスデータには、オンプレミスのSQL Serverデータベースと接続するデータ管理ゲートウェイ経由でアクセスできる。データソースは今後、プレビュー中の顧客のフィードバックを得て増やす予定だ。
MicrosoftのAzure担当コーポレートバイスプレジデントのJason Zander氏は、「クラウドエコシステムはさまざまなワークロードで構成されており、これを統合する必要がある」と述べている。Azure Data Factoryを利用して、モノのインターネット(Internet of Things:IoT)のログエントリといった生のデータをMicrosoftの「HDInsight」サービスや「MapReduce」に送り、「Azure Machine Learning」などのサービスと直接統合することで、洞察を得ることができるとしている。
MicrosoftはすでにAzureデータ・分析サービスとして、マネージドリレーショナルデータベース・アズ・ア・サービス「Azure SQL Database」、Hadoopクラスタの「HDInsight」、キャッシュ、マシン学習、分析処理の「Apache Storm」、NoSQLドキュメントデータベース・アズ・ア・サービス「DocumentDB」、全文検索をサービスとして提供する「Azure Search」などを揃えている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。