オープンソースのプログラミングツールは、開発したプログラムが利用できなくなるのが早すぎると思っている人も多いだろう。顧客のプログラマーに安定した環境を提供することに熱心なRed Hatは米国時間10月30日、「Red Hat Software Collections 1.2」をリリースした。
「Red Hat Enterprise Linux(RHEL)7」は6月にリリースされたばかりだが、早くも新しい開発環境が提供されたことになる。RHEL 6と7を使用している開発者がRed Hat Software Collections 1.2で手に入れられるのは、最新のツールだけではない。「Docker」化された開発パッケージと、統合開発環境(IDE)の「Eclipse」も入手できる。
RHELのプログラマーに提供されるのは、次のようなものだ。
- 「Red Hat Developer Toolset 3」。これには、Eclipse IDE、「GCC 4.9」、「ltrace 0.7.91」やその他のツールが含まれる。
- 「DevAssistant 0.9.1」。開発環境を立ち上げ、コードをパブリッシュするためのツール。
- 「Maven 3.0」。ソフトウェアのビルド方法と依存関係を記述する、Javaプロジェクトのビルド自動化ツール。
- 「Git 1.9.4」。今回「Red Hat Developer Toolset」から独立して、開発者がDeveloper Toolsetとは別にスタンドアロンでGitをインストールできるようになった。
- 「Nginx 1.6」。フルサポートされているウェブサーバおよびプロキシサーバ。
- Ruby with Rails、Python、PHP、Perlを含む動的プログラミング言語と、「MongoDB」「MariaDB」「MySQL」「PostgreSQL」を含むオープンソースデータベースの最新の安定バージョン。
- 多くのよく使われるソフトウェアコレクションのDockerfile。これにより、コンテナ化されたアプリケーションを素早くビルドし展開できる。
Red Hatはこれらのコンポーネントを3年間サポートする予定であり、すぐに利用できなくなってしまう心配はない。Red Hat Software Collectionsのツールを使って、Red HatのPaaSである「OpenShift」のアプリケーションを開発することもできる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。