- アプリケーション:サプライヤーらは、リモートサーバ上のアプリケーションにアクセスするスマートフォン向けやタブレット向けアプリケーションの開発を企業が容易に行えるようにしつつある。これは次世代のクライアント/サーバコンピューティングとも言えるだろう。また、アプリケーションを主要なデバイスやOSごとに開発するのではなく、エンタープライズアプリケーション向けのHTML5フロントエンドの開発に注力しているサプライヤーもいる。
- アクセスの仮想化:一部のサプライヤーは、カプセル化され、仮想化されたアプリケーションやサービスへのアクセスを可能にするツールを提供するようになってきている。こうしたツールにより、実際のアプリケーションはローカルのワークグループサーバ上や部門サーバ上、事業部門サーバ上で実行される。つまり、アクセスツールのみがローカル環境内で実行されるというわけだ。
- アプリケーションの仮想化:アプリケーション全体をカプセル化し、隔離された中立的な環境内で動作できるようにするツールを開発してきているサプライヤーもある。このようにしてカプセル化されたアプリケーションは、必要に応じてリモートデバイスに配信され、正規のプロセスによってインストールできるようになっている。なお一部のサプライヤーは、こういったアプリケーションを実行終了時に削除したり、コマンドで削除したり、時間指定で削除したり、永続的にリモートデバイスに保存できるようにもしている。
- プロセスの仮想化:OSやデータ管理、アプリケーションのフレームワーク、アプリケーションといった、クライアントシステム全体がカプセル化される。これらは互換性を有するリモートシステムに配信できたり、正規のプロセスでシステム上にインストールできたり、サーバ上にインストールしてリモートアクセスできるようになっている。なお、アプリケーションの仮想化の場合と同様に、これらのカプセル化イメージを実行終了時に削除したり、コマンドで削除したり、時間指定で削除したり、永続的にリモートデバイスに保存できるようにしているサプライヤーもある。
高性能な携帯デバイスの数が爆発的に増えている業界の現状を考えた場合、クラウドサービスの形態(しばしばアクセスの仮想化やアプリケーションの仮想化をベースにしたものになる)やアプリケーションの形態によるアプリケーションの調達に大きな注目が集まっていくことになるだろう。
2015年はどうなる?
仮想化環境やクラウドコンピューティング環境にとっては、2015年もエキサイティングな年になるだろう。業界は、仮想化環境の利点について語るだけという段階から、アプリケーションの一般的な設計方法や配備方法を成熟させていく段階へと移行している。
顧客情報の流出、企業へのサイバー攻撃などの昨今の業界ニュースを鑑み、より多くのサプライヤーが企業やコンシューマーのコンピューティング環境をセキュアにするための創造的なソリューションに力を入れていくことになるだろう。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。