「Windows 8」と「Windows 8.1」に大挙して押し寄せたユーザーがすべて、実験をやめてWindows XPに戻ったとでも言うのか。Windows PCの現在の売れ行きを考えると、1月のデータではWindows 8と8.1の合計シェアが20%近くになっていたはずだ。
しかし、Windows 8と8.1のシェアは12月に急落した。つまり、Net Applicationsのデータを信じるなら、世界の約5000万人のユーザーが12月にWindows 8.1を見限ったことになる。
答えを言ってしまうことになるが、そのデータを信じてはいけない。2015年1月2日に掲載された数字は、1日に発表された合計シェアを修正したものだ。今後さらなる修正が施されると筆者は確信している。
もう少し正確な数字を求めて、Net Applicationsの競合であるStatCounterのサイトを訪れても無駄だ。例えば、以下のグラフは、StatCounterが北米でのブラウザ使用状況に関する最新の数字をまとめたものだ(本稿執筆現在)。

Microsoftのプロダクトマネージャーたちは、過去60日間で北米の何千万人ものPCユーザーにIEへの復帰を納得させたことを祝福し合っているに違いない。一方、Chromeのプロダクトマネージャーたちは、事態がこれほど悪化した原因と突然大きなリードを失った理由を理解しようと努めているはずだ。
この文字通り信じがたいデータが事実なら、各社の反応はこのようなものだろう。正しいデータではないが。
一方、不可解な「Qihoo Safe 360」ブラウザの台頭は終わりを迎えたようだ。StatCounterは、この無名の中国製品が2014年に北米で第5位まで急上昇したかのようなデータを示していた。筆者がそれに疑問を呈すると、StatCounterは自社のデータを全力で擁護した。
奇妙なことに、筆者がその疑問を投稿した翌月、Safe 360のシェアが急落した。
毎月発表されている数字に大きな不備があり、その問題が悪化していることが、ここ数カ月の間に痛々しいまでに明らかになった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。