2015年の業務ソフトウェアの投資額は6200億ドルに

Natalie Gagliordi (ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2015-01-08 11:16

 2015年の米国経済の動向に対しては一般的に楽観的なムードが漂っているが、調査会社のForresterの年次動向予測によると2015年はハイテク業界も楽観できそうだ。

 最高情報責任者(CIO)は2015年、ハイテク関連の製品やサービスの購入に費やすIT予算を4〜6%増やすことができるとForresterは予想する。中でも、世界のIT投資は2015年、現地通貨ベースで5.3%の成長を遂げると見ている。世界ハイテク市場全体では、今後2年は年成長率2%で成長すると予測している。

 2014年と同様、ハイテク投資全体を牽引するのは米国とForresterは指摘する。次に中国、インド、英国が続く。

 最も投資が多い分野はソフトウェアで、2015年は6200億ドルに達すると見ている。その中でも、分析、「アズ・ア・サービス」で提供されるクラウド、ERPやCRMなどの業務アプリケーションが多いようだ。モバイルも引き続き注目カテゴリで、モバイルアプリへの投資は2桁で成長すると予想している。


 Forresterのアナリスト、Andrew Bartels氏はこれらの中でも分析カテゴリに賭けており、CIOは競争優位を維持するためにビックデータ機能の構築に投資する必要があると助言している。

 ここ数年と2015年を大きく分けている要素として、原油価格の低下がある。Forresterはハイテク業界の動向予測で最も予測が難しいものとして原油価格の不確実さを挙げている。低価格帯で推移している現在の状態が続いた場合、2015年の成長は予想よりも2%アップするとしている。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

自社にとって最大のセキュリティ脅威は何ですか

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]