2015年の米国経済の動向に対しては一般的に楽観的なムードが漂っているが、調査会社のForresterの年次動向予測によると2015年はハイテク業界も楽観できそうだ。
最高情報責任者(CIO)は2015年、ハイテク関連の製品やサービスの購入に費やすIT予算を4〜6%増やすことができるとForresterは予想する。中でも、世界のIT投資は2015年、現地通貨ベースで5.3%の成長を遂げると見ている。世界ハイテク市場全体では、今後2年は年成長率2%で成長すると予測している。
2014年と同様、ハイテク投資全体を牽引するのは米国とForresterは指摘する。次に中国、インド、英国が続く。
最も投資が多い分野はソフトウェアで、2015年は6200億ドルに達すると見ている。その中でも、分析、「アズ・ア・サービス」で提供されるクラウド、ERPやCRMなどの業務アプリケーションが多いようだ。モバイルも引き続き注目カテゴリで、モバイルアプリへの投資は2桁で成長すると予想している。

Forresterのアナリスト、Andrew Bartels氏はこれらの中でも分析カテゴリに賭けており、CIOは競争優位を維持するためにビックデータ機能の構築に投資する必要があると助言している。
ここ数年と2015年を大きく分けている要素として、原油価格の低下がある。Forresterはハイテク業界の動向予測で最も予測が難しいものとして原油価格の不確実さを挙げている。低価格帯で推移している現在の状態が続いた場合、2015年の成長は予想よりも2%アップするとしている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。