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今週の明言

「売上高2.5倍計画」を掲げたアカマイの思惑

松岡功

2015-03-27 12:00

 本連載「松岡功の『今週の明言』」では毎週、ICT業界のキーパーソンたちが記者会見やイベントなどで明言した言葉をいくつか取り上げ、その意味や背景などを解説している。

 今回は、アカマイ・テクノロジーズの徳永信二 職務執行者社長と、日本マイクロソフトの菊地麻緒子 執行役の発言を紹介する。

「2020年のグローバルな売上規模を現在の2.5倍に拡大する」
(アカマイ・テクノロジーズ 徳永信二 職務執行者社長)

徳永信二氏
アカマイ・テクノロジーズ 徳永信二 職務執行者社長

 アカマイ・テクノロジーズが先ごろ、今後の事業戦略について記者説明会を開いた。徳永氏の冒頭の発言は、その会見で同社の親会社である米Akamai Technologiesが掲げる今後の意欲的な売上拡大計画を表明したものである。

 米Akamai Technologiesは、世界102カ国に展開する17万台のサーバ群によって構成される独自の分散型コンテンツ配信ネットワーク「Akamai Intelligent Platform」を通じて、オンライン上のコンテンツやアプリケーションの配信を高速に行うサービスを提供。現在およそ5000社の顧客ベースを持つ。

 同社の2014年のグローバル売上高は前年比25%増の19億6400万ドル。事業別の内訳は、コンテンツ配信が同21%増の9億1200万ドル、ウェブアプリケーションおよびセキュリティ関連が同28%増の8億7900万ドル、サポートサービスが同36%増の1億7300万ドルとなっている。

 日本法人だけの売上高は公表していないが、日本を含むアジア地域の売上成長率は、グローバルの実績を上回る前年比32%増を達成したという。

 徳永氏の冒頭の発言にあるように、Akamaiでは2020年のグローバル売上高を2014年の実績の2.5倍となる50億ドルに引き上げる目標を掲げている。その具体的な事業拡大策はどのようなものか。同氏は、「急増する通信トラフィックへの対応」「企業の高度なネットワークニーズへの対応」「グローバル展開のさらなる強化」「戦略的なM&Aの推進」などを挙げた。

 特に注目されるのが、急増する通信トラフィックへの対応だ。

 同氏によると、「通信トラフィックは今後、年率60%以上の伸びを示すと見ている。それだけ急増するのは、コンテンツやアプリケーションが一段と複雑でクオリティの高いものになってきているからだ。そうなると、高速で信頼性の高い当社のサービスがますます求められるようになってくる。そうしたニーズに対応できるように、当社としてもたゆまぬ投資を行っていく」ととしている。

 ちなみに、Akamaiはこのほどセキュリティ対策の強化として、日本に「東京セキュリティオペレーションセンター」を開設した。セキュリティ対策も「高信頼性」を掲げる同社の重要な投資でありサービスとしての取り組みだ。

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