「MacBook」のラインアップ、仕事で使うならどれがいい?

Jesus Vigo (TechRepublic) 翻訳校正: 石橋啓一郎

2015-04-01 06:15

 毎年のAppleのイベントは熱狂を引き起こす。最新の「iPhone」が発表されたときも、2007年の初代iPhone発表以前に最新の「iPod」が発表されたときも、いち早く手に入れようと列を作る人が出るのが常だった。

 Appleは最近の「Spring Forward」イベントで、待望の「Apple Watch」に関する価格と仕様に関する情報を明らかにすると同時に、最新の「MacBook」シリーズもお披露目した。スリムさと洗練さを備え、0.92kgのボディにRetinaディスプレイと次世代のUSB-Cコネクタを装備した、「新しいMacBook」だ。

 Appleのものかどうかに限らず、最新の素晴らしいテクノロジを欲しがる人は多い。しかし、それらの人たちがそれを必要としているかどうかは、また別の問題だ。その製品は、ほかの製品よりもニーズを満たしてくれるのだろうか?論理的に検討していくと、思いがけない答えにたどり着くかもしれない。では、詳しく検討してみることにしよう。

新しいMacBook

 製品概要:Appleが持つラップトップ型デバイスラインアップの中で、最新のMacBook。特長として、パワーと性能のバランスに優れ、高解像度のRetinaディスプレイを持つフルサイズのデバイスの中では最軽量であり、フル充電の状態から最大10時間バッテリが持続する。価格:1299ドル(14万8800円、税別)から。


主な仕様

 この新型MacBookには、(Apple製、他社製を問わず)ほかのデバイスにはない新技術が満載されている。最も意見が分かれているのは、USB-Cコネクタの採用についてだ。この最新のUSBコネクタは、新しいケーブルコネクタを使用することで、非常に高速な転送(5Gbps)が可能であり、コネクタに裏表がないだけでなく、同じケーブルでビデオストリームも電力も送ることができる。これは、1本のケーブルで、ラップトップの充電、外付けデバイスへのデータ転送、外部モニタへのビデオ・オーディオの出力という3役をこなせることを意味しており、しかも従来のUSB標準やコネクタとの後方互換性もある。

 USB-Cコネクタの採用に加え、「Pro」ではないラップトップにRetinaディスプレイが採用された最初のケースでもある。またMacBookには、構造的により耐久性の高い新型キーボードが採用された。キー間の距離は縮まったが、キー自体は大きくなり、キーボードの両側にあったスペースも有効活用されている。

 すべてのMacBookラインアップで共通だった従来のトラックパッドは、感圧タッチトラックパッドに置き換えられた。感圧パッドトラックパッドには複数のタッチセンサが内蔵されており、従来モデルで使われていたようなジェスチャーを検知できるが、同時に圧力も検知できるようにすることで、まったく新たなジェスチャーも利用可能になった。これにより、これまでに体験したことのない操作が可能になっている。また、新たなシステムには、再設計されたオールアルミニウムのボディに合った再設計されたバッテリーが必要だ。このMacBookでは、CPUのダイサイズ、ストレージ、RAM、基板を小さくすることでバッテリーのためのスペースを確保している。コンポーネントを小さくしたことによる副産物として、CPU冷却のための小さなファンが不要になり、静粛性が上がっている。

 新しいMacBookは過去最軽量のAppleのラップトップであり、わずか0.92kgしかない。

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