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IT企業の入社式(2)--テクノロジがあらゆる産業の核になる - (page 3)

山田竜司 (編集部)

2015-04-02 10:59

ソフトバンク 代表取締役社長 孫正義氏


ソフトバンク 代表取締役社長 孫正義氏

 今日は皆さんにとって社会人第1日目という記念すべき日です。若いことは輝かしいと思います。私の年齢になると、20代の頃にもっと努力しておけば良かった、激しく自分を追い込んで挑戦していれば良かったと、振り返って反省することばかりです。皆さんにはこの時期を大切に、挑戦し続けてもらいたいと思います。挑戦するにも、会社の職務、趣味、家庭などいろいろなテーマがあります。

 仕事は一生涯挑戦する重要なメインテーマになるはずです。このメインテーマに精一杯挑戦できないと、人生は満足できないものになると思います。新入社員の時期には下積みの時間があり、先輩社員、顧客、仕事そのものから学ぶことがたくさんあります。その時期を嫌々過ごすか、積極的に自分を磨くために過ごすかでは、仕事への姿勢が変わります。ぜひ自分を磨いて、頑張ってもらいたいと思います。

 そもそも、われわれは今どのような時代観、世界観の中にいるのでしょうか。人類の歴史で、農業革命、産業革命、情報革命という3つの大きな革命があります。農業革命、産業革命が人類の歴史や文明を著しく発展させましたが、まさに今3つ目の大きな波である情報革命が世界中で起き始めています。食べる、生きるための農業革命、筋肉を延長させる産業革命と比較して、頭脳や知恵、脳細胞のありとあらゆる働きを延長させるのが情報革命です。最近は世界初の感情認識パーソナルロボット「Pepper」を開発し、進化させようとしています。

 近い将来、コンピュータの知的能力が人間の知的能力を超えるシンギュラリティの日が必ずやってきます。人間の大脳にある約300億個の脳細胞が知的活動を二進法で行いますが、機械的に見えるコンピュータの働きも同じ二進法で原理は全く同じです。コンピュータ、ロボットは機械的で、人間の脳細胞は微妙な心のひだを表すと思われるかもしれませんが、森羅万象の微妙な物事を分析、推論し、知恵を働かせ、ありとあらゆる情報を集めて処理、判断し、知恵を出すという知的活動をコンピュータが担うような時代がくるかもしれません。

 1番伝えたいのは、シンギュラリティの日を迎えたとき、人類はコンピュータとどう触れ合えば良いのかということです。正しい使い方をすれば、人類とって最高の同士になります。生産性を大きく上げることによって生まれる新しい時間、エネルギーは人類をより心豊かに、感情豊かに、幸せにすることができると思います。

 シンギュラリティの日を迎えた時に、ただお金を儲けたい、生産性をあげたい程度の志でリードしてしまうと、人類に不幸な結果をもたらすかもしれません。われわれは人々が幸せになるためにこの情報革命をリードしていきます。正しく、明るく、元気に世界中の人々に貢献していきたいという思いです。皆さんには同じ思いを持って、社会人第1日目を迎えていただきたいと思います。

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