テクノロジコンサルティングサービスやアウトソーシングサービスを世界的に展開している印InfosysがKallidusを買収すると発表した。Infosysはこれにより、Eコマースに向けたリソースを強化する構えだ。
「Skava」というブランドでビジネスを展開するKallidusは、家庭から小売店に至るまでの、Eコマースにおけるすべてのエンドポイントをつなぐ、クラウドベースのデジタルコマースプラットフォームを手がけている。
このプラットフォームには店舗チャネルと同様、デスクトップアプリやモバイルアプリも含まれている。
InfosysはKallidusのポートフォリオを統合することで、デジタル化されたショッピングエクスペリエンスの機会やソリューションのさらなる充実を顧客にもたらそうとしている。
具体的には、IP技術や自動化ツールを通じた顧客への新たなデジタルエクスペリエンスの提供のほか、拡大しつつあるコマース分野における専門性の発揮やコンサルティングの提供も含まれている。
Infosysの最高経営責任者(CEO)Vishal Sikka氏はあらかじめ用意した文書で、「われわれはコンシューマー、とりわけデジタルの力によって実店舗が拡張、増幅されるというまったく新たなかたちで、小売店を訪れる顧客にリーチするというデジタルエクスペリエンスの力に着目している」と説明した。
Infosysは今回の買収で、1億2000万ドルをすべて現金で支払う予定だ。なお、Deutsche BankがInfosysの専任金融アドバイザーの役割を務めている。
今回の買収は2016会計年度の第1四半期末までに完了する見込み。
InfosysはKallidusの買収に先立ち2015年2月、Software-as-a-Service(SaaS)プロバイダーであるPanayaを2億ドルで買収している。
ERPソフトウェアを手がけるPanayaの買収は、Infosysがクラウドやビッグデータ、人工知能、オムニチャネルリテイリング、次世代決済システムを含むソリューションを強化していくなかで、サービスポートフォリオの強化を目的に実施された。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。