2006年、「Amazon S3」からサービスをスタートしたAWSは現在世界に11リージョン、53のエッジロケーションを持つ。Amazon S3のデータ通信量は2014年で102%の年間成長率で、Amazon EC2の利用量は93%の年間成長となっている。
ここ数年、大きな変化として、「3年から5年前にはクラウドに興味を示さなかったお客さまから、クラウドを動かしたいのだがという相談を受けるケースが多くなっている。クラウドは、企業規模を問わず、広いユーザーがリーチできる当たり前のソリューションになっている」とクラウドが特別な企業が利用するものではなく、当たり前のインフラになっていると強調した。
株式会社クラウドワークス 代表取締役社長 兼 CEO 吉田浩一郎氏
この変化を示すものとして8つのAWS利用パターンを紹介した。1つ目を示す言葉は「すべてのアプリケーションをクラウドで」。
多く登場しているケースとしては、スタートアップ企業のビジネス開発のためにAWSの活用。「やりたいことを実現するインフラを、即AWSで手に入れることができる。しかも、予算が限られているスタートアップ企業にとってできるだけ安く、トライ&エラーを実行するスピードを手に入れることができる」とメリットを説明した。
株式会社リクルートテクノロジーズ 代表取締役社長 中尾隆一郎氏
ユーザーの例として、クラウドワークスの代表取締役社長兼最高経営責任者(CEO)である吉田浩一郎氏が登壇。AWSのCloud=雲ではなく、群衆を意味するCROWDによる新しいビジネスモデルを実践する同社にはAWSが不可欠であるとアピールした。
2つ目の利用パターンは「クラウドなしで競争に勝つことはますます困難に」というもの。クラウドを活用することで、初期投資は低額で無駄のないものとなり、機能の更新、新機能が即利用可能といったメリットがある。
ユーザーとしてリクルートテクノロジーズの代表取締役社長である中尾隆一郎氏が登場し、「トラフィック予測がつくものはオンプレを利用するが、予測できないもの、予測することに意味がないものはAWSを利用する」と説明した。瞬時にアクセスが上昇するキャンペーンや、大量の利用者にアプリのプッシュを送るといったスピード、フレキシビリティ、ファンクショナリティが必要な場合がAWS利用に適している例だとした。