新潟市に本部を置くNSGグループは、さまざまな業務を手掛けているグループ各法人の共通部分について、分析レポーティング基盤を新たに構築した。ビジネスインテリジェンス(BI)製品を提供したアシストとクリックテック・ジャパン、構築を担当したジェイ・エス・エスが6月15日に発表した。
NSGグループには39法人7700人超の従業員(パート、アルバイトを含む)が所属している。学校法人や医療福祉事業をはじめ、広告、商社、ホテル業など幅広い事業を展開している。こうした全法人に共通する経理、総務業務に関して、グループ全体を集約して管理しているが、この業務を手掛ける共通部門では、レポート作成に課題があったという。
具体的には、各法人や企業から収集した表計算ソフトのファイルを手作業で集計してレポートを作成していたが、経理・総務の業務範囲は多岐にわたりデータ量も膨大なため、レポートの作成には工数がかさみ、作成したレポートも定型的な帳票での利用にとどまり、活用されていなかったとのこと。
この課題に対しNSGグループでは、BIツールの導入を検討、複数製品を比較選定した結果、クリックテックのインメモリBIソフトウェアである「QlikView」の採用を決めた。QlikViewはデータのロード、集計、レポートの作成まで自動的に実行できるため、従来の手作業から解放されて効率化を実現できること、また膨大なデータを高速に視覚化し、それをもとに新たな視点を得て分析を深められる点を評価しているという。
レポートの作成とシステム全体の構築は、新潟市のジェイ・エス・エスが担当。NSGグループは5月からQlikViewの利用を開始した。
NSGグループとジェイ・エス・エスは、今回のQlikViewの導入で蓄積したノウハウを基にグループ全体への展開を推進する構想を描いており、今後は両社のサービスとして新潟県内の顧客に向けてQlikViewを販売提供していく。