米IBMは8月21日、同社が提供するPlatform as a Service(PaaS)「Bluemix」向けの一連のサービスの一般出荷と機能強化を発表した。
新ツールの目的は、多様なリソースを開発に利用できるセキュリティの高さと柔軟性を生かし、開発者が各自のアプリケーションの機能を拡張し、より堅固なクラウド体験をユーザーに提供すること。開発者はJavaベースのリソースをクラウドベースアプリケーションによりスムーズに統合できる。
IBMは10億ドルの投資を通じて2014年にBluemixを発表。最近では米調査会社ESGにより、PaaS市場全体の10倍速いペースで成長していることを示している。Bluemixカタログには、注目されているオープンソーステクノロジとIBMやサードパーティのサービスを統合した100以上のツールやサービスが含まれており、開発者はクラウドアプリケーションをより柔軟に構築、実行、管理することができる。
今回発表された新たなツールと機能は以下の通り。
- Liberty Buildpackでは、Java EE 7対応Libertyの最新機能を利用またはプレビューできるよう、Libertyランタイムを更新した。IBM JRE 7.1がデフォルトのままでも、BluemixでJava 8を使用してアプリケーションをテスト、実行できるようになる。また、数ある機能向上の中でも、これまでベータ版として提供していたjsp-2.3、el-3.0、jdbc-4.1 Liberty機能が、実稼働環境対応版として提供する。
- IBM Eclipse Tools for Bluemixの新版をリリースし、JavaScriptデバッグ、Node.jsアプリケーションのサポート、Java 8対応Liberty for Javaの統合機能、最新のEclipse Marsバージョンに対応したEclipse Marsのサポートのほか、信頼できる自己署名証明書の機能の向上などを加えた。また、JEEアプリケーションに対するインクリメンタル公開のサポートを拡張し、ウェブフラグメントプロジェクトがサポートされるようになった。
- IBM XPages on Bluemixにより、クラウドにDomino XPagesの機能を提供する。開発者は、Bluemix上で機能豊富な、応答性の高い安全なアプリケーションを開発し、市場に素早く投入できる。