データを“スマート”に--セールスフォース製品責任者が語る新製品の優位性

鈴木恭子 2015年09月24日 14時00分

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 Salesforce.comは年次プライベートコンファレンス「Dreamforce 2015」(9月15~18日、米サンフランシスコ モスコーニセンター)で「SalesforceIQ」と「Salesforce IoT Cloud」を発表した。両製品とも「膨大な量のデータを分析でインテリジェンスに昇華させ、ビジネスの効率化を図る」ことに主眼が置かれている。

 近年、Salesforce.comは「Analytics Cloud」や「App Cloud」など顧客情報管理システム(CRM)の機能拡張の枠を超えた製品を矢継ぎ早にリリースし、製品ポートフォリオを拡充してきた。今回リリースされたSalesforceIQIoT CloudはSalesforce.comにとって戦略上どのような意味を持つのか。Salesforce.comでプロダクト全般を統括するプレジデント、Alex Dayon氏が日本メディアのグループインタビューに応じ、その戦略を語った。

Alex Dayon氏
Salesforce.comでプロダクト全般を統括するプレジデントのAlex Dayon氏

簡単な操作性と便利なインターフェースが求められている

――今回発表されたIoT CloudとSalesforceIQは、日本での投入時期は米国よりも遅い。グローバルでのリリース時期に戦略的な意図があるのか。

 最初に、日本は米国に次いで2番目に大きな市場であり、重要なポジションであることをお伝えしたい。われわれのコアとなる製品は、日本でも米国と同時に提供するよう努めている。ただし、買収によって得た技術やサービスについては、米国とそれ以外の国でタイムラグがある。

 例えば、SalesforceIQは2014年に買収したRelateIQの技術をベースとしているが、SalesforceIQの形にするまで1年の歳月を要した。こうしたイノベーティブな技術は最初に米国市場に投入し、お客様のフィードバックを見ながらグローバルに展開するようにしている。もちろん、こうしたタイムラグは、極力短縮化したいと考えている。

――基調講演でCEO(最高経営責任者)のBenioff氏は、「SalesforceはMicrosoft、Oracle、SAPに次いで4番目のソフトウェア企業だ」と発言した。しかし、Salesforceはソフトウェアを否定している。何か変化があったのか。

 「クラウドでサービスを提供する」というわれわれの姿勢に変化はない。Benioffが基調講演で伝えたかったのは、「Salesforceが成長している」ことだと捉えてほしい(笑)。

 むしろ、MicrosoftやOracleのほうがクラウド戦略を強化するなど、状況は変化している。例えば、MicrosoftはOffice製品群をクラウド化した。これは、企業も顧客もクラウドの重要性を理解しているからにほかならない。クラウドで提供される製品やサービスは、顧客の満足をえらなれければ、いつでも他の製品やサービスに乗り替えられてしまう。

 (ソフトウェアの)バージョンアップが必要ないなど、クラウドのメリットを挙げればきりがない。クラウドで重要なのはプラットフォームであり、われわれが(競合他社と比較して)最も優れているのは、プラットフォームのクオリティだ。エンタープライズ製品でクラウド化に注力している企業は多いが、その戦略は(クラウド上で動く)アプリケーションにフォーカスしている。

「RelateIQ」から「SalesforceIQ」に“進化”させるまで「なんだかんだで1年かかった」(Dayon氏)という
「RelateIQ」から「SalesforceIQ」に“進化”させるまで「なんだかんだで1年かかった」(Dayon氏)という

――IoT Cloudについて教えてほしい。IoT市場には多くのベンダーが参入しており、データ処理技術では、機械学習やディープラーニング(深層学習)などの搭載で差別化を図っている。IoT Cloudのルールエンジン「Thunder」にこうした機能を組み込む計画はあるのか。

 すでにわれわれは、BI(ビジネスインテリジェンス)機能を提供している。これはデータサイエンスに基づくものであり、機械学習を取り入れて、毎年改修している。こうした技術の話はいくらでもできるが(笑)、われわれはDreamforceで「SQL構文は…」とか「HTMLソースのこの部分が…」といった話はしない。

 お客様が求めている簡単な操作性と、迅速な決定とアクションを起こせる便利なインターフェース(アプリ)だ。われわれはそのためのツールを提供し、お客様がビジネスを変革する支援をしている。この方針は今後も変わらない。

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