新機能は、財務管理とHCMのコアアプリケーション、教育機関やヘルスケアといった特定業界向けアプリ、分析とレポーティング機能、テクノロジプラットフォームの4つの分野に分けて発表した。
財務管理の新機能としては「Inventory」「Planing」を挙げた。InventoryはWorkday 25から加わった機能で、財務や人材に関する情報のアセットを在庫のように管理できる仕組みを提供する。PlaningはWorkday 27から提供される予実管理機能となる。
HCMについては、Workday 26から追加される従業員向けeラーニング機能の「Learing」が目玉となった。従来のeラーニングシステムとの違いとして、従業員が置かれた状況によって何をどの順番に学んでいけば効率が良いかを提示すること、先輩従業員などが映像コンテンツなどを簡単に作成して、その従業員に適した教材を作成できること、モバイルデバイスを使って好きなときに学習できること、財務管理などと連携して、eラーニングの成果を確認できることなどだという。
Workday Learningで提供するコンテンツを作成したデモ。スマホで撮影した動画を簡単に埋め込んでコンテンツを作成できる
テクノロジプラットフォームでは、クラウドからデータを取得する「CloudLoader」、Excelのような操作性を持ち、データをインタラクティブに操作できる「Worksheet」がWorkday 26から加わる。
分析とレポーティングでは、外部アプリケーションなどのデータを取り込む「Third-Party Data」、スコアカード機能を強化した「Packaged Scorecards」が提供される。このほか、サービスに全体にわたって自然言語処理での検索機能「NLP」や全文検索機能「Elastic Search」、分散処理基盤「Apache Spark」への対応、ポータルのパーソナライズ化など基盤やユーザーエクスペリエンス(UX)で強化、改善されている。
パーソナライズしたホーム画面
日本国内では現在、アプリケーションとしてHCMだけを提供する。そのため、財務管理の各種機能がそのまま利用できるわけではないが、分析やレポーティングなど単一のプラットフォームに統合され、フレームワークとして共通に利用できるものについては、バージョンアップ後、ローカライズが済み次第、利用できるようになるという。
カンファレンスは有料だが5000人超が参加。ユーザー企業3166人、見込み顧客423人、パートナー946人、Workday社員623人といった内訳だ。ブレイクアウトセッションは製品内容の紹介のほか、ユーザー企業が自社事例としてWorkday活用のノウハウを紹介するセッションが多数開催。セッションの場を活用して、ユーザー企業同士が使い方や工夫について活発に議論するさまが印象的だった。