海外コメンタリー

AWSのCTOが語る、クラウド時代の開発者が留意すべき6つの法則 - (page 2)

Conner Forrest (TechRepublic) 翻訳校正: 村上雅章 野崎裕子

2015-10-15 06:30

#3:デメテルの法則

--各ユニットは、他のユニット(それ自体は現在のユニットと「緊密な関係」を持つものに限られる)に関する最小限度の知識のみを保持するべきである。各ユニットは、友人であるユニットとのみ対話し、見知らぬユニットと対話してはいけない。(デメテルプロジェクト)

 Vogels氏によると、「AWS Mobile Hub」という新サービスにより、開発者は今までよりも容易かつ迅速にモバイルアプリケーションを構築できるようになるという。ユーザーは、機能の選択や設定を行い、ソースコードをダウンロードし、テストを実施し、アプリケーションを監視できるようになるため、自らが実現したい機能のみに着目してアプリを開発できるようになるというわけだ。

#4:オッカムの剃刀

--最も少ない仮定で済む説明を選択すべきだ。(オッカム、神学者)

 Vogels氏はまた、オッカムの剃刀を引き合いに出しながら、IoTやデータベースに関する意思決定についても語った。データを用いてアプリを構築することによって、可能な限り仮定をそぎ落とせるようになる。というのも、データ自身を活用し、データに内在する既知のトレンドに基づいて機能やツールを構築できるようになるためだ。

#5:リードの法則

--大規模ネットワーク、特にソーシャルネットワークの実用性は、ネットワークの規模が拡大するとともに指数関数的に増大する。(デイビッド P・リード、情報工学者)

 IoTネットワークはおびただしい数の構成要素から成り立っている。そこでAWSは、IoTアプリの開発者を支援するための「AWS IoT」という新たなプラットフォームも発表した。AWS IoTによって企業は、デバイスのセキュアな接続や管理をあらゆる規模で実現できるようになる。現在ベータ段階にあるこのプラットフォームでは、開発者自らのデバイスに適用できるSDKとともに、通信に使用できるネットワーク機能も提供される。

 またこのプラットフォームには、既存のAWSツールに接続してデータ収集や分析を支援する機能が搭載されており、AWS Lambdaの関数を起動する機能も用意されている。

 さらにデバイスはAWSクラウドに簡単に接続できるようになっているため、IoTネットワークの規模の拡大や縮小も容易に行える。

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