Salesforce.comは米国時間11月18日、顧客関係管理(CRM)データやマーケティングデータと、顧客のウェブ閲覧履歴や電子メールに対するエンゲージメントといった適切なコンテキスト情報を融合することで、顧客に提示するべき次のステップを予測できるようにする「Salesforce Marketing Cloud Predictive Journeys」を発表した。同社はこれにより「Salesforce Marketing Cloud」を強化する構えだ。
Predictive Journeysには、2つのイノベーションが含まれている。1つ目は「Predictive Scores」である。これはデータ科学に基づき、顧客の過去の行動(すなわちマーケティング関連の電子メールの登録や解除)から、エンゲージメントの確度を予測するというものだ。
2つ目は「Predictive Audiences」である。これは、Predictive Scoresからのデータに基づいて顧客をセグメント化することで、将来における適切なフォローアップを可能にするものであり、スマートテクノロジという技術を活用している。
Salesforce Marketing Cloudの最高経営責任者(CEO)Scott McCorkle氏は同日の発表で、「マーケターは顧客を中心に据えて考えるとともに、顧客が重要と考える局面で自ら判断を下せるようにしたいと考えている。マーケターは今後、顧客が必要とするコンテンツを、必要となったタイミングで送り届けることで、スマートなカスタマージャーニーを創出できるようになる」と述べた。
Predictive ScoresとPredictive Audiencesは現在ベータ版が提供されており、2016年の前半に利用可能になる予定だ。そして、Salesforce Marketing Enterpriseエディションには標準添付で、ProエディションやCorporateエディションではアドオンとして提供されることになる。価格は月額125ドルからとなる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。