MS、仮想化製品「App-V」を「Windows 10 Enterprise」の次期大型アップデートで搭載か

Mary Jo Foley (Special to ZDNet.com) 翻訳校正: 村上雅章 野崎裕子 2016年02月22日 13時45分

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 Microsoftは「Windows 10」の次期大型アップデート「Redstone」で、「Windows 10 Enterprise」に仮想化製品「Microsoft App-V」を搭載し、アプリの配備やサービス化を容易なものにする計画のようだ。

 同社はWindows 10 EnterpriseのRedstoneアップデートで、App-Vを直接同OSに搭載しようとしている。


 同社の仮想化テクノロジであるApp-Vは、現時点では「Microsoft Desktop Optimization Pack」(MDOP)の一部として提供されているが、今後はWindowsとの統合が緊密化していくはずだ。同社はApp-VとOSの統合により、アプリケーションの配備やサービス化を容易にしようとしている。というのも、App-Vによって仮想アプリケーションサーバから認証済みのクライアントに対して、アプリケーションをリアルタイムでストリーミングできるようになるためだ。

 App-VがRedstoneで統合されるという情報はThincomputing.NetのMichel Roth氏によってもたらされたものだ(なお、同氏の2月18日付けのブログ記事を教えてくれたのはChris Weber氏だ)。

 Roth氏の投稿は、Microsoftのパートナー企業であるFlexera Softwareが先週開催したウェビナー「Best Practices for Application Virtualization」(アプリケーションの仮想化に向けたベストプラクティス)の内容に基づいている。このウェビナーでは、MicrosoftのシニアコンサルタントSteve Thomas氏がApp-Vの特長について語っていた。

「App-V」を「Windows 10 Enterprise」の次期大型アップデートRedstoneで搭載か

 本記事で引用している画像は、同ウェビナーで用いられたスライドだ。それによると、Thomas氏はMicrosoftの現時点の計画として、Windows 10 Enterpriseのアップデート「Redstone 1」でApp-Vクライアントを組み込むことを明確にしている。なお、筆者が得た情報によると、Redstone 1は2016年6月頃にリリースされる予定だ。

「App-V」を「Windows 10 Enterprise」の次期大型アップデートRedstoneで搭載か

 Thomas氏によると、App-Vクライアントは今後もバックエンドで「App-V 5.1」サーバインフラを使用し続けるという。これには、App-Vユーザーの統合作業をシームレスなものにするとともに、完全な後方互換性を維持するという目的がある。

 Thomas氏はウェビナー参加者に対して、Microsoftは「Redstone 2」のリリース(筆者が得た情報によると、リリース目標時期は2016年秋だという)までに、App-Vと他のMicrosoft製品との統合をより緊密化する計画だと述べている。ただ、他のMicrosoft製品が何かまでは述べていない。

 またThomas氏はウェビナーのなかでApp-Vと、Windows 10のポーティングツール/ブリッジである「Centennial」の違いを明らかにするために、Centennialに関するいくつかの新しい情報を明らかにしている。

 Thomas氏によると、CentennialもApp-Vが採用しているものと同様の「技術」を採用する可能性があるとはいえ、両者の目的はまったく異なっているという。Centennialの目的は、開発者が.NETアプリやWin32アプリをMicrosoft Storeアプリに容易に変換する方法を提供するというものだ。Centennialを用いることで、これらのアプリを「Microsoft Windows Installer」(MSI)形式から、Microsoft Storeの現在の配布形式である「AppX」に移行できるようになる。


 CentennialはApp-Vの「影響」を受けた、開発者向けの製品であり、App-Vの顧客に直接メリットを与える製品ではない。一方App-VはIT部門のプロフェッショナルに向け、既存のWin32アプリをライフサイクル管理や使用追跡によって管理するための製品であり続ける。既存のWindowsアプリから近代的なAPIを容易に呼び出せるようにする方法を開発者や顧客に提供するのはApp-Vの役割ではなく、Centennialの役割なのだ。

 Microsoftは2015年に、Centennialについての詳しい情報を同年中に明らかにするとしていたが、その後2016年になりそうだと訂正している。

 筆者は、App-VをWindows 10 Enterpriseに統合する意向についてMicrosoftに問い合わせたが、Windowsチームの広報担当者からは「明らかにする情報はない」との回答が返ってきた。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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