今回のシステム構築が評価されたのか、APCは2015年12月にOpenStackディストリビューションを開発する米Mirantisと戦略提携を結んだ。今後Mirantisの日本法人と日本市場で展開していくことになり、詳細は春に発表する予定だ。
今年はAPC自身にとっても重要な年となるーー同社は数年前から新たな成長戦略を進めてきた。数あるシステムインテグレーターの中で差別化を図るためには、顧客の要望の実現に加え、最適なものを提案する力が必要という認識からだ。
これを同社は「Neo SIer」というキーワードに込め、2016年はその元年と位置付ける。提案力をアップするためには、各エンジニアの技術力と最新動向への知識が欠かせない。そのための取り組みとして、例えば部署単位で「基盤フェス」として自分が収集した新しい技術を披露するイベントを定期的に開催しているという。
「技術のハードルが低くなっているからこそ提案力が重要になる」と阿部氏。クラウドはシステムインテグレーションの現場も変えているのかもしれない。
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