IBMは米国時間3月18日、英Opteviaを買収したと発表した。Opteviaは、「Microsoft Dynamics CRM」製品関連のソリューションを公共部門に提供することに特化している。
IBMによると、OpteviaはIBM Global Business Servicesに加わり、公共部門で増加しているSaaS型CRMソリューションへの需要に応えるために協力していくという。買収の金銭的条件は明らかにされていない。
Opteviaは2004年からDynamics CRM関連のソリューションを手がけてきており、これまでに獲得した公共部門の顧客数は200に及んでいる。
Opteviaによると、2015年に英政府の「G-Cloud」フレームワーク関連で英法務省と英最高裁判所から大きな案件を受注したという。両案件はいずれも、Dynamics CRMを利用したケース管理システムだ。また同社は過去2年で規模を2倍に拡大したという。同期間に獲得した他の顧客として、英教育省や、サリー州の消防署、数々の地方自治体などがある。
IBMで欧州公共分野の責任者を務めるJoanna Davinson氏は「この戦略的買収によって、IBMはSaaSプロバイダーとしての、また世界的なソフトウェアインテグレーターとしての力をさらに強化できる」と述べている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。