三井物産は、パートナー企業や新たなM&A会社との連携強化を進めるともに、新技術の積極活用を通じ、競争力強化や新ビジネス創出に向けたさらなる挑戦を図るべく、グローバル共通となる情報通信基盤の刷新を開始した。情報通信基盤を提供するNTTコミュニケーションズ(NTT Com)が4月12日、発表した。
三井物産の次期グローバル情報通信基盤のイメージ(NTT Com提供)
- TechRepublic Japan関連記事:SDN座談会
- 運用管理のあり方を変えるSDNは適材適所で考えるべき
- ソフトのスピード感でネットワークを制御する利点を生かす
- インフラ自動化を支えるSDN--気になるコンテナとの関係
- ネットワークからアプリケーションを理解することの重要性
三井物産の新たなグローバル通信基盤は、グローバルシームレスサービスとしてNTT Comが提供する三井物産の欧米、APAC拠点向けのインターネットゲートウェイにおけるNFV機能「Arcstar Universal One」、クラウドの「Enterprise Cloud」、データセンターの「Nexcenter」、マネジメントやサポートの「Global Management One」、メール機能として日本マイクロソフトの「Exchange Server」で構成する。
NTT Comは三井物産に対し、この新たな情報通信基盤上で、各種システム・サービスの活用、グループ内のコミュニケーション、同一セキュリティレベル下でのインターネット接続を順次開始し、9月までにグループの全世界約130拠点に提供していく。
またNTT Comでは、この基盤の提供を契機に、三井物産の次世代を見据えたイノベーションへの取り組みを支えることに加え、クラウドやIoTの分野におけるデジタル技術を活用した事業革新・新事業創出を図るため、今後順次具体的な事業提携を推進していくとしている。
三井物産の次期グローバル情報通信基盤の特徴は以下の通り。
グローバルなカバレッジにより三井物産の全世界約130拠点をカバー
全世界196か国のカバレッジを持つArcstar Universal Oneにより、三井物産のグローバル拠点をカバーし、グローバルなビジネス活動・事業継続性の確保を実現する。
グローバルに統合・標準化されたICTサービス
Arcstar Universal One、Enterprise Cloud、Nexcenter、Global Management Oneなど、NTT Comが全世界で標準化したICTサービスを導入。また、一部にNFVを導入することにより、ネットワーク機器の機能をクラウド型サービスに転換し、ビジネスの拡大に柔軟に対応できる機動力・迅速力を実現する。
グローバルヘルプデスクサービス
NTT Comが提供するグローバル情報通信基盤の保守運用を一元的に担い、本情報通信基盤部分に関する世界各国の三井物産のIT担当者をサポートするグローバルヘルプデスクサービスを実現する。