MicrosoftがSMB向けのビジネス管理ソリューション「Project Madeira」を発表した。
だがMadieraは、われわれのようにMicrosoftのERP製品に注目している人の多くが予想していたERPとは少し異なる。
2015年より「Dynamics ERP」ウォッチャーの多くが、「Madeira」というコード名を次期「Dynamics NAV」と同義のものとして使ってきた。Dynamics NAVはMicrosoftの4種類のERP製品ファミリの1種で、中小企業向けのソリューションだ。
Microsoftは数日前にプレビューの形で「Windows」「iOS」「Android」向けに米国でMadeiraアプリを公開したが、これは次期Dynamics NAVのクライアントアプリではないと同社の代表者は述べている。
「Project Madeiraは、新しいマルチテナント型のパブリッククラウドビジネス管理サービス(SaaS)だ。Microsoft Dynamics NAVとは別のものだ。こちらは2016年後半にv.nextを出荷する計画だ。Project MadeiraはMicrosoft Dynamics NAVプラットフォームとその他のMicrosoft技術の上に構築した最新のビルドとなる。Microsoft Dynamics NAV v.next向けの開発ストリームは、関連しているが別のものとなる」と代表者は述べている。
MicrosoftがMadeiraのパブリックプレビューを紹介するブログで記しているように、MadeiraはAzure上で動くパブリッククラウドサービスとなり、ユーザーはWebまたはWindows、iOS、AndroidのMadeiraアプリからアクセスできる。
同プレビューは現在、米国のみで提供されている。2016年後半にまずは米国で一般提供され、他の国にも拡大する予定。
Madeiraがターゲットとするのは従業員数が10~100人で、「最初にスタートしたシンプルな財務・会計ツール以上のものが必要だが、カスタマイズされたERPシステムに大型の投資をする準備ができていない企業」であるとしている。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。