2016年の夏にリリースされる予定の「Windows 10 Anniverysary Update」と名付けられた大型アップデートでは、Windows 10のスタートメニューが刷新される。
米国時間4月22日、Microsoftは「Windows Insider Program」のテスターに対して、このアップデートの初期ビルドを公開した。
新しいスタートメニューでは、左側に「すべてのアプリ」リストがデフォルトで表示される。またもう1つの変更点として、常時表示されるようになった「すべてのアプリ」リストの一番上に、そのユーザーの「よく使うアプリ」が表示されるようになっている。Microsoftは、この変更によって、アプリへのアクセスに必要なクリック数やスクロールの手間が減少すると述べている。
「電源」「設定」「エクスプローラー」のアイコンも、常にスタートメニューの左側のカラムに表示されており、「最近追加されたもの」のセクションに表示される項目も、従来は1つだったものが3つに増えた。また、ユーザーがスタートメニューに追加したフォルダは、ハンバーガーアイコン(横三本線のアイコン)をクリックしなくてもアクセスできるようになる。
タブレットモード時のスタートメニューも一新され、「すべてのアプリ」リストは、「Windows 8.1」のスタート画面を思わせる全画面メニューに変更された。MicrosoftでEngineering Systemsチームのバイスプレジデントを務めるGabe Aul氏は、全画面への変更は「Windows Insider参加者からもっとも多かった要望」だったと述べ、「『すべてのアプリ』リストをグリッド式で全画面に表示することで、タブレットのスタート画面が持つスペースの大きさを生かして、効率を向上させることを狙っている」と付け加えた。
最後に、メニューの左カラムに、ピン止めされたタイルと「すべてのアプリ」リストの切り替えを行うオプションが用意されたことで、切り替えが簡単になった。