A10ネットワークスは、ベアメタルに対応した次世代アプリケーションデリバリコントローラ(ADC)「Thunder ADC for Bare Metal」を5月12日から日本市場で販売している。Cisco、Dell、Ericsson、SuperMicroなどが提供するプラットフォームに対応し、ハードウェアに直接インストールできる仮想化を介さないソフトウェアとして提供。ユーザー自身で選択したハードウェア上にオンデマンドで構築できる。
A10 Thunder ADCには、物理、仮想、クラウド、ハイブリッドを含む幅広い提供形態が用意されており、今回はそのベアメタル版。Thunder ADC for Bare Metalには、A10 Thunder ADCアプライアンスのアプリケーションとセキュリティ機能の全てを提供。大企業やクラウドプロバイダーなどのユーザーは、自社で選択したハードウェア上でこれを利用できる。
ベアメタルによる利点は以下の通り。
- ハードウェアと切り離されたライセンス体系によるTCO削減。別のハードウェアへの移行も容易になり、長期的な運用が可能
- 自社のデータセンター向けに標準化されたハードウェアで必要に応じてADCを立ち上げられるため、より効率的な予備機の配備できる
- ハードウェアアプライアンスとは異なり物流や保管が不要なため、ソフトウェアをオンデマンドでインストールでき柔軟性と俊敏性を高められる
A10 Networksの最高技術責任者(CTO)、Raj Jalan氏は以下のようにアピールしている。
「企業およびクラウドサービスプロバイダーのお客様は、データセンターにおいて増加するアプリケーションやトラフィックに対処しながら運用の俊敏性を高め管理を簡略化する方法を模索しています。Thunder ADC for Bare Metalは、A10のACOS Harmonyプラットフォームをソフトウェアで提供する最新の選択肢です。ハードウェア選定を自社で行いたいお客様に迅速な導入方法を提供し、ソフトウェアのライフタイムコストを削減すると共に高いパフォーマンスを実現します」