サイオステクノロジーは8月4日、機械学習技術を応用したIT運用分析ソフトウェアの最新版「SIOS iQ Version 3.8(v3.8)」の提供を日米欧で開始した。
SIOS iQは、2015年7月に初めてリリース。システムに存在する全てのオブジェクトの振る舞いと関連性を分析、学習する機能を提供してきた。問題を検出した際、完全自動で根本原因と影響範囲を分析する。
SIOS iQ v3.8は、性能問題に関して1週間先までに発生する可能性を予測する。関連するオブジェクトの相関関係、曜日や時間帯などをダッシュボード上で詳細リポートする。さらに、ユーザーインタフェースも強化し、総合的な効率性リポートを生成する機能も同時にリリースした。
性能問題の発生予測を表示するPerformance Forecastingダッシュボード(サイオス提供)
新版では、効率性分析の機能強化として、仮想環境でのCPUとメモリの利用効率の最大化ができるようにしている。過度にCPUやメモリが多く割り当てられすぎた仮想マシンを検出する新機能を使い、慢性的にCPUやメモリが不足している仮想マシンに余剰リソースを再配分する。
vCenterから登録が削除され、管理対象外となってしまった仮想マシンのイメージを検出する新機能を追加し、これとストレージの枯渇予測機能を併用することで仮想環境全体でストレージの利用効率を最適化できるようになった。
同製品は、1物理ホスト1ライセンスで利用するサブスクリプション形式で提供され、税別価格はStandard Editionが12カ月で24万円。無償版のFree Editionも用意されている。