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Rethink Internet:インターネット再考

インターネットは次の四半世紀へ(前編)--GoogleやAppleが変えた「本当のもの」 - (page 2)

高橋幸治

2016-09-30 07:00

 四半世紀という時間の堆積はもはや考察の対象となり得る“歴史”と呼んでも差し支えなく、その間、さまざまな技術の隆盛と衰退、さまざまな企業の成功と失敗が繰り返されてきた。

 そして現在、私たちはこれまで通過してきたインタ-ネットの最初の25年=第1四半世紀を振り返り、これからの25年=第2四半世紀へと向かうための入り口に立っている。冒頭述べたように、堆積された時間の地層を過去として把捉できるということは、すでに時代の潮目が変化しつつあるということであり、従来とは異なる新たなステージにシフトしつつあるということでもある。

GoogleやAmazon、Appleが変えた本当のものとは何か

 よく「Before Internet」「After Internet」という表現が使われることがあるけれども、確かに私たちはインターネット以前の社会がどんな風景だったのか、人々の感覚がどんな様態だったのかをもうはっきりとは思い出せない。

 では、インターネット以降の事柄なら明確に記憶しているのかと言えばそんなことはなく、1990年代初頭の黎明期のことはもちろん、2000年代初頭のSNS登場以前のことなどもおぼろげにしか思い出せない。


iPhoneが誕生したのは2007年1月

 つまり、「After Internet」ですらいくつもの段階と断絶を内包しており、とても単線的な連続性の中では語り得ないのである。

 インターネット登場以降の人間と情報との関係の変質は人々の日常生活における利便性や簡便性の向上といったレベルだけでなく、その思考方法や行動様式、感性、感覚、価値観、幸福感の変容にまで及んでおり、その結果として、人間の創造活動や経済活動に決定的な大変革をもたらした。

 その因果関係は25年という時間の経過の中であまりにも複雑かつ多岐に渡って絡み合っており、どんなテクノロジがいつのタイミングで人間のどこの部分を変えたのか、その余波として何がいつどう社会や産業を変えたのか、明快な答えを出すことをは難しい。

 「オープン」「フリー」「シェア」などといった概念にしても、1990年代初頭にはほとんどの人たちが理解できなかった。しか し、いまや文化/経済、人間関係のあらゆる側面にそうした観念は深く根付いている。

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