Rethink Internet:インターネット再考

インターネットは次の四半世紀へ(前編)--GoogleやAppleが変えた「本当のもの」

高橋幸治 2016年09月30日 07時00分

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 インターネットはもう新しいステージに突入している。人間は時代の大きな変化の只中に身を置いている時、まさに今、自分が巻き込まれている激流の本質や詳細を正確には把握できない。

 というより、ある特定の期間にリアルタイムで感じ取っていた時代の雰囲気と、一定の時間が過ぎ去った後、総括として描出した時代の全体像とは当然のことながらかなり異なるというべきかもしれない。

 例えば1960年代がどんな時代だったか、1980年代がどんな時代だったかは、それぞれの時代を特徴づけた何らかの社会的、経済的、文化的な傾向が退潮し、これまでとは違った新たな徴候が現れ始めたとき事後的に語り得るものである。

 米国でインターネットの商用利用が開始されたのは1988年、日本では米国に遅れること4年の1992年に一般ユーザー向けのサービスがスタートしている。

 “インターネットの歴史”という厳密な観点から見れば、米国国防総省高等研究計画局が1969年に導入した「ARPANET」(Advanced Research Projects Agency Network)がインターネットの起源であり、その誕生であるという指摘もあるかもしれないが、万人に向けて平等にこの新しいテクノロジが開放されたタイミングを人間と情報との関係における決定的な転換点と考える方が妥当だろう。

 特に欧州原子核研究機構(CERN)に所属していた英国の計算機科学者Timothy John Berners-Leeが構想したハイパーテキストシステム「World Wide Web」が利用可能になったのは1991年8月6日。

 この日は今日のインターネットの普及と発展にとって極めて重要な起点であり(ハイパーテキストの概念自体はVannevar Bush、Douglas Engelbart、Ted Nelsonといった人々によって以前から提唱されていたものではあるが)、2016年はそのWWW誕生からちょうど25周年にあたる。

 事実上、25年前のこの日から人類史上においても特筆すべき情報爆発が始まったと言っていい。


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