SAPは同日、企業がIoTをスタートするのに必要となる技術をセットにした「Industry 4.0 Solution Packages」として、”Jump Start”と”Accelerator”を発表した。Jump Startはオペレーションシステムとビジネスシステムを結びつけ、機器のモニタリングを行ってオペレーションの洞察を得ることができるもので、Acceleratorはこれに自動化された製造や制御環境が加わる。
ともに「SAP Distributed Manufacturing」アプリケーションを含み、3Dプリンティング製造サービスを利用できるという。この2種に加えて、将来はAdvancedも用意する予定という。
SAPは「SAP IoT Labs」として、IoTをテーマとした研究、開発、PoCモデリング、インキュベーションなどを行う場も用意する。ドイツ・ベルリン、ミュンヘン、南ア・ヨハネスブルグ、米パロアルト、中国上海、ブラジル・サンレオポルドなどの都市に設置する予定。
McDermott氏は、「(IoTは)最大の成長チャンスだ――SAPだけではなく、顧客にとってもだ。顧客の顧客、自社製品の先ともう一歩先に結びつける必要がある。どこが自社の優位性になるのかを考えてどこと接続するのか、迅速にフォーカスを固めて競合優位につなげなければならない」と述べた。