Coding Dojoは、求人サイトIndeed.comからのデータを集計して公開している。またTIOBEは2001年より、検索エンジンからのデータに基づいた人気ランキングを公開している。さらにGitHub上にはpyplというプロジェクトが公開されており、これはGoogleで言語のチュートリアルがどれだけ検索されているのかに基づいたものとなっている。
残念ながら、どれも実際に役に立つとは言えない。どの言語を学習するか、あるいはどの言語をサポートする必要があるのかを判断したい場合、どのランキングを信じてよいのかを決めるのは至難の業だろう。
結局のところ、最も人気のある言語は?
ある種の指針とするために、筆者は上述したさまざまな情報を組み合わせてみた。なおIEEEのデータは、ジョブ(Jobs)とオープン(Open)、トレンド(Trending)の3列に分かれており、ジョブがDice.comとCareerBuilderにおける求人数、オープンはオープンソースプロジェクトの数、トレンドは成長している言語に基づいている。
以下はその結果を表にまとめたものだ。

各サイト別、言語の人気ランキング
ここでの問題は、どこに焦点を当てて読めばいいのかが分からないというところにある。筆者はこの点を解決するためにちょっとしたデータ分析を実施した。6つのサイトのうちの5つ(Coding Dojoは10種類の言語しか扱っていなかったために割愛した)からのデータを集約したのだ。その後、言語ごとに、各ランキングの出現場所と頻度に基づいて重み付けを行った。そして上位の10言語を選び出し、以下のような言語集団の分析図を導き出した。

IEEEやpypl、TIOBEのデータに基づいて筆者が作成した、重み付け後の分析結果
見てもらえれば分かるように、3つの集団に分かれている。先頭集団はJavaとC、Python、C++で構成されている。これら4つの言語に精通しておくべきという点に疑う余地はないだろう。第2集団はJavaScriptとC#、PHP、Swiftで構成されている。残り2つの言語はObjective-CとRだ。