製品としては、「Qlik Sense Enterprise3.1」がビジュアルデータの作成と検索機能、プラットフォーム機能の拡張などを行い、9月にリリースを予定している。付加価値サービスである「Qlik NPrinting 17.2」は次世代のレポーティング機能と配信機能を提供し、QlikViewとQlik Sense向けに9月にリリース予定。
また、今年後半にはクラウドサービスとしての提供を予定している。「Qlik Sense Cloud Business」はグループレベルの管理とコラボレーションを実現し、ダイレクトなデータ接続性をもったサービスで、9月にリリースすることを予定している。
Qlik Technologies Inc. グローバル・プロダクト・マーケティング担当バイスプレジデント ジェイムズ・フィッシャー氏
「QlikView 12.1」も2016年後半に提供予定で、クラスタリングの拡張性向上、その他、エンタープライズ機能が強化される予定となっている。
「これら全ての製品、サービスには連想モデルを実現する連想エンジンQIXが搭載されている。連想モデルが我々の全製品の基盤となっている。新たにリリース予定のQlikView 12.1は、分析機能を強化している。開発者向けには組み込み型分析が行える機能なども提供する予定」(Qlik Technologies Inc. グローバル・プロダクト・マーケティング担当バイスプレジデント ジェイムズ・フィッシャー氏)
トラディショナルなBIとしての活用だけでなく、アナリストやビジネス部門が行うセルフサービスBI、さらに今後需要が拡大していくとみられるインフォメーションワーカー向けにカスタム分析アプリケーションでの利用、オペレーションワーカー向けに組み込み型や開発者向けといった新しい市場まで、分析に関するプラットフォームとなるソリューション提供を行っていく方針だ。
日本市場では従来の間接販売に加え、クリックテック・ジャパンのスタッフ自身が顧客に働き掛けるハイタッチセールスを開始し、間接販売、ハイタッチセールスの2本立てで市場拡大を進める。
ハイタッチセールスでは、ターゲットを金融、製造、流通、公共、通信、官公庁、地方自治体、文教、中堅中小企業に絞り込み、業務課題に精通した提案を行っていくことで、ユーザー拡大を進めていく計画だ。
「日本では使いやすさが高く評価されたことで、幅広い業種、企業規模のユーザーを獲得している。当社のホームページには無償のお試し版を提供しており、使ってみて製品を評価してくださった方が少しずつユーザーになっている。少数のユーザーからスタートし、徐々に多くの方に使っていただいている」(藤堂氏)
スモールスタートで始まることが多いセルフサービスBIが日本市場でも増加していることから、使いやすく、幅広い利用ができる製品であることをさらにアピールしていく。