AIネットワーク化の進展において、産業モデルや社会構造においても大きな変化が生まれることが予想される。一つの大きな流れは、AIネットワーク化による自律的なロボットや自動運転車などのあらゆるコトやモノが自律的に連携し稼働(移動)する「自律型スマートモビリティ・シティ」の実現だ。
たとえば、家庭では、ロボットホームによる高齢者の生活や移動支援、工場では製造現場の無人化や自動化、街では自動運転システムの普及、老朽化する社会インフラの維持管理や高度化など、人間が介在しなくても、自律的に稼働(移動)し、サービス化や自動化される社会が形成されていくことになるだろう。

AIネットワーク化の進展により、異業種連携・進出が加速していくと考えられる。たとえば、自動車産業からの異業種連携や進出では、プローブデータを活用した保険サービス、自動運転バスによる移動支援サービス、自動運転トラクターによる農業の効率化など、さまざまな業種との連携密度が高まっていくことになるだろう。
また、自動車そのものも、AIやセンサなどが搭載されるようになり、自律的に移動するスマートマシン化が進み、製造モデルや製造工程も変わり、産業構造そのものが大きく変化していくことが予想される。
