水環境分野の技術企業であるメタウォーター(東京都千代田区)は、下水道関連のアセットマネジメント支援ツール構築にビジネスインテリジェンス(BI)ツール「Yellowfin」を採用した。
上下水道に関する24件の官民連携(PPP)案件を請け負っており、クラウドを活用したサービスも提供している。国土交通省が構築した「下水道全国データベース」でのヒト、モノ、カネに関する指標を表示、出力するアセットマネジメント支援ツールの構築を受注した。
アセットマネジメント支援ツールは、2014〜2015年に掛けて開発され、2016年4月から運用が開始された。クラウドサービスで提供され、職員数とその内訳、職員あたりの管渠調査と有収水量、下水道処理や汚水処理の人口普及率など131種類の指標を使って分析できる。現在、約1400の地方公共団体がツールを利用し、下水道整備計画の目標設定などに活用している。
ツール開発で求められた主な要件は、スクラッチ開発をせず、最新技術に対応した分析ツールを活用すること、変化や求めに応じて進化させられること、分析結果をグラフなどを使って明瞭に表示できることだった。
また、Yellowfinの操作性、運用コストの低さなども採用理由として挙げられている。